上野樹里や観月ありさ、美山加恋も…演技力だけじゃない! NHK『みんなのうた』で歌唱力を披露していた意外な女優たちの画像
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 1961年に放送が開始された『みんなのうた』(NHK)。プロの歌手だけでなく、芸能人が歌唱を披露することもあり、最近では2022年10月に“lily”こと女優・石田ゆり子が歌唱した『ちいさなうた』が放送され、透き通るような歌声とスローテンポの優しい曲調が“石田らしい”と話題になっていた。今回はそんな石田のように、NHK『みんなのうた』で歌唱力を披露していた女性芸能人のなかから、普段は演技によって人々を魅了している女優たちに的を絞ってご紹介しよう。

■プロ顔負けの歌唱力! 『じーじのえてがみ ~グランドファザーズ・レター~』『えがおのはな』上野樹里

 2007年12月から放送された『じーじのえてがみ ~グランドファザーズ・レター~』は、NHK公式サイトによると、90年前にイギリスで実際に祖父から孫に宛てた1200通にもおよぶ絵手紙があったというエピソードを知った小椋佳氏が書き下ろした楽曲であるとのこと。

 歌唱を担当したのは、女優・上野樹里。4拍子でゆったりとした曲調と上野ののびやかな歌声がよく合っていた。そして鼓笛隊のような伴奏のこの曲は、少年と動物たちが踊り遊ぶ様子がクレイアニメで表現されており、曲調もあいまってとても楽しそうな曲に仕上がっている。

 また上野は、2010年6月から放送された『えがおのはな』でも歌唱を披露している。この曲では作詞作曲にも挑戦している彼女。“自分自身を励ますために生まれた歌”であるといい、とても大切な1曲になっていることを明かしている。

 ポップなこの曲は幼さを残した上野の可愛らしい歌声が印象的で、その歌唱力の高さに「プロの歌手かと思った」という声もあがるほど。明るく笑顔が素敵な彼女らしい楽曲だといえるだろう。

■90年代ポップスの象徴!『輝いていて~10 years after〜』観月ありさ

 1995年6月から放送された『輝いていて~10 years after〜』は、90年代のポップスを象徴するような曲調で、多彩な音色とコーラスが美しいハーモニーを奏でている。

 この曲を歌唱したのが女優・観月ありさ。彼女といえばオリコンシングルチャートで5位を獲得した『伝説の少女』(1991年)の歌手デビューをきっかけに、女優業やモデル業のかたわら音楽活動も精力的に行っている。

 2022年には歌手デビュー30周年を記念したオリジナル・アルバム『Ali30』を発売し、1992年に小室哲哉が楽曲提供をした『TOO SHY SHY BOY!』がリミックスされ、収録されていた。

 彼女には小室哲哉をはじめ、つんく♂や「THE ALFEE」の高見沢俊彦などが楽曲提供をしているが、どの曲もアイドルさながら明るく華のある歌声が魅力だ。『輝いていて~10 years after〜』でも、年頃の女の子が前を向いて進んでいけるような歌詞を伸びやかに歌い上げており、聴くだけで元気になれる曲に仕上がっていた。

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