■逃げる敵を追い続けて殴りつける
最後に紹介するのは、2005年に放送された『創聖のアクエリオン』に登場する「無限拳(むげんぱんち)」。波動砲やイデオンガン・ソードに比べると殲滅力はないが、圧倒的な射程で「殴る」武装がインパクトを与える。長距離近接武器という不思議な名称がピッタリだ。
その名の通り、ひたすら腕が伸びるパンチで、作中では逃げる敵を追い続けて月面にまで届いている。そもそもアクエリオンの武装自体が全部トンデモ武器であり、無限拳はアクエリオンを代表する武器。ほかにも、両腕を伸ばしつつ交差させて殴る「無限交差拳(むげんくろす)」や拳を巨大化させて叩き潰す「壱発逆転拳(いっぱつぎゃくてんぱんち)」などのバリエーションがある。
なお、作中では月面で殴りつけているが、亜空間から質量を取り出して腕を伸ばしているため事実上の射程は本当に無限と考えられる。
長距離攻撃と言えば、遠距離から狙撃するスナイパーのイメージがあるが、遠距離から圧倒的なパワーで相手を殲滅するシーンは、他にはない派手さがありワクワクする。今回紹介したなかでは『アクエリオン』最新シリーズである『想星のアクエリオン Myth of Emotions』の制作が決定している。まだ情報は少ないが、どのようなシーンが描かれるか今から楽しみだ。