キュベレイにバウンド・ドック…歴代『ガンダム』実は“強機体”が多かった!「かわいいピンク」をあしらったモビルスーツの意外な性能の画像
バンダイのプラモデル『HGUC 1/144 キュベレイ』 (C)創通・サンライズ
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 1979年から始まったアニメ『ガンダム』シリーズでは多種多様なモビルスーツが登場する。トリコロールカラーのガンダムをはじめ、シャア・アズナブルが搭乗する赤色の機体、緑色のザクや、砂漠仕様の茶色の機体などなど、一口にモビルスーツと言っても各機体のカラーはさまざまだが、アクセントカラーに「ピンク」があしらわれた機体といえば何を思い浮かべるだろうか。

 宇宙世紀のモビルスーツには、ピンクが配色されている機体は少ないものの、その見た目によらず怖い強機体が多い。そんなモビルスーツたちの、意外な性能を見ていこう。

■ケモミミピンクなグラブロ「バウンド・ドック」

 やや赤に近い濃いピンクが使われているのが「バウンド・ドック」だ。『機動戦士Zガンダム』で初めて登場し、主なパイロットは強化人間のロザミア・バダムとティターンズ士官のジェリド・メサ。変形機構を有し、モビルアーマー形態にも変形できる機体で、カラーリングの大部分は濃いピンクと黒、そして黄色があしらわれている。

 機体全体のフォルムは、よく見るとかわいく、プロポーショナル。動物的な耳が印象的で、腰部は大きく膨らんでいて、スカートをはいているようである。また、ウエストはかなり細く、脚はかなり長く見え、女性的なモデル体型を彷彿とさせる。もし人間であれば、男性からはモテモテなのではないだろうか。

 全長29.7メートル(頭頂高は27.3メートル)とかなり大型な機体だが、それもそのはず。モビルアーマー形態は旧ジオン公国軍の水中用巨大モビルアーマー・グラブロを参考に作られているのだ。

 バウンド・ドックは、胴体の華奢さに反して一般的なビーム・ライフルが命中してもびくともしない頑丈さを備えているモビルスーツでもある。黒い巨体で装甲も硬いという、かわいいどころか、マジンガーZのような逞しさを持つ機体。また、ファンネルのような武装を一切持たないうえ、ロザミアに続いてジェリドが搭乗していることから忘れがちだが、本来はニュータイプ用モビルスーツである。こちらもなかなか意外な設定と言えるだろう。

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