『ドラえもん』大人でもビビった映画で突然描かれた恐怖表現! 神隠し、のび太としずかちゃんの“死”までも?の画像
てんとう虫コミックス・大長編ドラえもん『のび太の魔界大冒険』(小学館)

 藤子・F・不二雄氏による人気作品『ドラえもん』は、1980年より毎年3月に子どもたちの春休みの時期に合わせて新作アニメ映画が公開されている(2005年、2021年を除く)。

 2023年3月3日から公開となったシリーズ42作目となる最新映画『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』は理想郷・パラダピアを舞台に、ドラえもんたちが大冒険を繰り広げるストーリーが描かれる。

 毎回夢のあるファンタジックなストーリーと壮大な世界観が人気の『映画ドラえもん』だが、中には、大人でもビビってしまうような突然の恐怖表現や絶望的な展開も描かれる。そこで今回は『映画ドラえもん』の怖すぎるエピソードを3つ集めてみた。

 まずは1984年公開の『映画ドラえもん のび太の魔界大冒険』。ドラえもんのひみつ道具「もしもボックス」によって作られたIFの魔法世界(現実世界のパラレルワールドにあたる世界)が舞台となっている。

 ある日のび太は自分とドラえもんに似た奇妙な石像を見つけるのだが、のちにこれはパラレルワールドで魔法をかけられた自分たちの姿だったとわかる。

 この姿になる前、IFの魔法の世界では仲間がみんな大魔王デマオンにやられ、危機におちいったドラえもんとのび太。タイムマシンで「あのときもしもボックスを使ってしまわないように」と過去に戻るのだが、デマオンの部下であるメジューサが現実世界まで追いかけてくる。

 ドラえもんらが逃げ込んだ引き出しのタイムマシンからは妖怪のように恐ろしいビジュアルのメジューサが登場。ついには追いつかれ、頼みの綱であるドラえもんとのび太が石にされてしまうというホラー漫画のような展開だ。2人は石になってしまったため身動きが取れず、冒頭ののび太たちに必死に語りかけるも声が届かない。雷に照らされた石像の姿がなんとも不安をあおった。

 また魔界の悪魔たちが捕らえたしずかちゃんらを調理して食卓にあげようとするところも怖い。

 なお2007年に公開されたリメイク版『映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜』ではメジューサは女性的なデザインとなっており、ここまで怖くはないので安心してほしい。

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