あまり知られていない実写化作品に、デビューして間もない若手女優が起用されることはよくある話だろう。現在は月9など有名作品に出演し、世間に名を馳せている有名女優たちだが、そんな作品では初々しい姿を見ることができる。そこで今回は、平成のマイナーな実写化作品に出演していた、“今考えると豪華すぎる”女優たちについてご紹介しよう。
■『マリア様がみてる』に出演していた豪華すぎる女優たち
2010年11月に公開された映画『マリア様がみてる』は、名門の女子校を舞台に見目麗しい女子高生たちの交流を描いた作品だ。今野緒雪氏によるライトノベル作品を原作にした本作は、キャストに期待の若手女優を贅沢に起用した実写映画のひとつでもある。
本作で全校生徒の憧れの的である小笠原祥子役を演じたのが、2006年にデビューを果たした女優・波瑠だ。デビュー翌年にショートムービー『恋のポロロン』で初主演を務めたものの、あまり大きな役には恵まれなかった彼女。
『マリア様がみてる』では、自身初となる長編映画の主演に抜擢された。今でこそショートヘアのイメージが強い彼女だが、本作では美しいロングヘアを披露していた。
さらに本作には、ほかにも現在は矢作穂香名義で活動している未来穂香や、バラエティーで活躍中の滝沢カレン、女優やモデルとしても活躍している広瀬アリスも、デビュー後まもなくして出演している。
今をときめく彼女たちのフレッシュな演技を一度に見られるとあって、ファンの間でも知られる本作。豪華すぎる実写作品だと言えるだろう。
■『笑う大天使(ミカエル)』に出演していた上野樹里と平愛梨
2006年7月に公開された、川原泉氏による漫画を原作に実写映画化された『笑う大天使(ミカエル)』(白泉社)。お嬢様学校へ通うことになった“庶民育ち”の司城史緒を主人公に、学園生活で起こるトラブルをコメディータッチで描いた本作。
主人公の史緒役には、2000年ごろから活動を開始した女優・上野樹里が抜擢されている。2003年、映画『ジョゼと虎と魚たち』では17歳という若さでベッドシーンにも挑戦するという体当たりの演技を見せた彼女は、2004年の『スウィングガールズ』で「第28回 日本アカデミー賞新人俳優賞」を受賞。その演技力の高さに注目が集まった。
この『笑う大天使(ミカエル)』では、授業を抜け出してきた上野が焚き火で“チキンラーメン”を豪快にすするシーンが有名で、彼女らしい魅力が詰まった作品になっている。また、コメディー映画ではあるものの、実はCGを活用したアクションシーンも盛りだくさんと、見どころも満載だ。
さらに本作には、2005年に公開された映画『恋は五・七・五!』などで知られる関めぐみや、2008年から3部作で作られた映画『20世紀少年』に出演した平愛梨も出演している。また、メインキャストではないものの、菊地凛子や谷村美月も出演しており、今見返すとキャストの豪華さに驚かされる作品ではないだろうか。