漫画やアニメには、『鬼滅の刃』の嘴平伊之助や『呪術廻戦』の五条悟など、覆面や仮面などで素顔を隠しているキャラがおり、実は彼らの素顔がとんでもなく美形であることも多い。
読者は隠された素顔を想像しながら作品を楽しむが、中には、作品自体の終了、もしくは物語中での本人の退場など、最後の瞬間まで頑なに素顔を見せなかったキャラもいる。今回は、最後まで素顔を隠し通したキャラたちを紹介したい。
まずは、『鬼滅の刃』に登場する、主人公の竈門炭治郎や水柱の冨岡義勇の師匠である鱗滝左近次。波打つような模様の水色の着物に、なぜかいつも天狗の面をつけている姿が特徴的な人物だ。
セリフや経歴、お面の下からのぞく短い白髪などからも、還暦を超えている老人に見える鱗滝さん。鬼殺隊現役当時から今と同じお面をつけており、その理由はアニメの大正コソコソ噂話にて「顔立ちがとても優しく、鬼に馬鹿にされたから」だということが明かされている。コミックスでは、最後までその素顔が明かされることはなかった。
しかし、2021年10月から開催されていた『鬼滅の刃』初の原画展「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」では、なんと鱗滝さんの素顔が初公開されるという触れ込みで話題に。実際に会場に足を運んだファンから驚きの声が多数上がった。
なお、4月9日より放送となるアニメ「刀鍛冶の里編」に登場する刀鍛冶たちはみなひょっとこのお面をつけている。彼らの素顔がどうなっているのかも、アニメを見ながらつい想像してしまいそう。
次は『HUNTER×HUNTER』に登場するコルトピ。クロロ=ルシルフル率いる幻影旅団の団員のひとりで、長い髪で顔全体が覆われており大きな目玉だけがのぞいているちょっと不気味な姿をしている。コルトピは団員の中で最も背が低く腕相撲も最弱だが優秀な具現化系能力者で、ヨークシン編では競売品の複製やダミーのアジトを具現化したりと大いに役立った。
これまでコルトピ自身が戦闘をするシーンはなかったためこれからの活躍が楽しみであったが、34巻にて突如、ヒソカによってシャルナークとともに殺害されてしまう。殺害シーンも、シャルナークがトイレからなかなか戻ってこないコルトピを心配していると、コルトピの首を持ったヒソカがやってくるというかなり衝撃的なものだった。
亡き者となったコルトピの素顔はこの時初めて明らかになったが、生前の素顔も見てみたかっただけに残念だ。
なお、『HUNTER×HUNTER』ではキルアの母親であるキキョウ=ゾルディックも、いつも機械式のスコープを着用しているため素顔が明かされていない。おそらく包帯の下にはキルアによる刺し傷があるのだろうが、ミステリアスな彼女に今後素顔が明かされるような出番はあるのだろうか?