■対馬の地に宿る“冥人”の魂!『Ghost of Tsushima』

 2020年にソニー・インタラクティブエンタテインメントより発売されたPS4、5ソフト『Ghost of Tsushima』は、過去に起こった“元朝”と“高麗”の連合軍による日本侵攻をベースに、彼らの手から対馬の地を取り戻すため“冥人(くろうど)”として戦い続ける一人の男を主人公に据えた、アクションゲームである。

 広大な対馬の地を自由に探索できる“オープンワールド”が本作の特徴となっており、地形については架空であるものの、島の形は実際の“対馬島”を採用している。

 日本の時代劇をモチーフにした渋い演出や、刀をはじめとしたさまざまな武器を用いて相手を倒すアクション、そして一人の“侍”が“冥人”へと変わっていく葛藤を交えた重厚なストーリー。

 それらの舞台となる古代の対馬はとにかく自然が美しく、風でなびく草原やざわめく木々、陽光を受けて輝く水面や岸壁から望む大海原など、フィールドを探索するなかで、丁寧に描かれた景色の数々に凄まじい解放感を得ることができる。

 現代までそのまま残っているスポットは少ないが、物語の始まりとなった「小茂田浜」は今も実際に訪れることができ、美しい海岸と神社を見ることができる。

 また、今もなお訪れることができる“聖地”といえば、主人公が激戦を繰り広げ、蒙古の手から奪い返した「金田城」が挙げられるだろう。残念なことに現在では城は崩れてしまっているが、現在は「金田城跡」という観光地となっている。城郭こそないものの、高台から望む景色は絶景で、まさにプレイヤーたちの前に再現されていた対馬の大自然を眺めることができる。

 ゲームでも随所に再現されていた通り、広大な自然や大地こそ対馬島の最大の特徴と言えるだろう。実際に訪れることで、ゲームの聖地巡りだけでなく、かつてこの地で起きた“歴史”を深く学ぶことができるかもしれない。 

 

 ゲームの表現力が進化した昨今では、現実世界の街や風景をリアルなモチーフとして活用する場面は非常に多くなった。ゲームのストーリーを楽しんだあと、主人公たちが練り歩いた街並みや土地を“聖地”として巡ってみるのも、ゲームの新たな楽しみ方の一つと言えるだろう。

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