■娯楽要素が散りばめられた「オタクヒーロー」アニメ
こちらはTBS系列「アニメイズム」枠で放送予定の『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』だ。
原案はオタク文化とストリート文化をミックスさせた作風で国内外で活躍するクリエイター・JUN INAGAWA氏によるもの。明らかになっているあらすじでは、オタク文化が排除された日本で、アキバを愛する男と魔法少女たちが戦うストーリーが描かれるようだが、すでに公開されているPVでは、躍動感あるバトルシーンも描かれており、アクション面でも期待ができる作品となりそうだ。
随所にオタクやアキバ系のネタが仕込まれている様子だが、ストーリーは、あらすじを含めて考えると弾圧からの解放といった、ダークでシリアスなテーマが描かれるだろうと予測される。また公式ホームページのキャラクター紹介ではミリオタ鉄オタの存在も確認できる。アニメ関係だけでなく、幅広い“オタクネタ”も楽しめそう。
オタクネタと、バトルアクション、幅広く娯楽性が散りばめられた、今期のエンタメ枠の1本として押さえておきたい作品だ。
■VTuberとの連動企画も楽しめそうな『絆のアリル』
テレビ東京、テレビ大阪系列では、まだまだ人気カテゴリであるアイドルもの『絆のアリル』が放送される。制作は『王様ランキング』や『SPY×FAMILY』などを手がけたWIT STUDIO。現実との連動要素が盛り込まれた、SNSで話題となりそうなアニメだ。
『絆のアリル』は現実でもYouTubeを中心に活躍した「キズナアイ」が題材の中心となっており、作中でも「バーチャル世界に彗星のごとく現れ、瞬く間に人気となった」人物とされていて、今作の主人公・ミラクは彼女に憧れて、バーチャル世界で活躍する人材の輩出に特化した学園「ADENアカデミー」に入学することとなる。
現実との連動性はキズナアイだけではない。既に「アリルズプロジェクト」の公式YouTubeチャンネルでは、アニメのメインキャラクターであろうVTuberの動画が多数上がっており、本放送だけではない展開も話題を集めそうだ。
以上3つのオリジナルアニメを紹介したが、どの作品もストーリーとグラフィックデザインの両面で、オリジナリティ溢れるアニメとなりそうだ。ネタバレ無しの、先が読めないワクワクがオリジナルアニメの醍醐味。それを十分に感じさせてくれそうな3作品ではないだろうか。