コミカルな冒険ストーリーとロボット「魔神」が人気を博した80年代アニメ『魔神英雄伝ワタル』。3作のテレビアニメに多数のOVA、そして2020年にはYouTubeで新作『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸』が配信。今年で放送開始から35周年を迎え、7月にはバンダイからプラモデル「HG 龍神丸」の発売が予定されるなど、今なお根強いファンがいるロボットアニメです。
そんな人気アニメがゲームにならなかったわけがありません。アニメ放送当時には2本のゲームがリリースされました。そのうちの1本が、33年前の1990年3月23日にハドソンから発売されたファミリーコンピュータ用ソフト『魔神英雄伝ワタル外伝』です。
■ファミコンでもおもしろカッコイイ『魔神英雄伝ワタル外伝』
1988年にPCエンジンで発売された『魔神英雄伝ワタル』(ハドソン)は横スクロールのアクションゲームでした。そのパッケージイラストと、同じイラストが『ワタル外伝』のパッケージにも使われていたので、てっきりアクションゲームかと思ったらRPGで驚いた記憶があります。もともと『魔神英雄伝ワタル』のアニメは、RPGの要素を取り入れ、キャラクターや魔神がパワーアップしていくという物語構成でしたが、本当にRPGになってしまうのはちょっと面白いですよね。
ゲームはフィールドマップこそポピュラーなRPGながら、なんと戦闘は魔神を操作してジャンプと剣による攻撃を駆使するアクションバトル。敵の攻撃もさまざまなバリエーションがあり、ザコだからといって適当にプレイすると手痛いダメージを受けるほど歯応えがあります。おかげでフィールドを歩いていても気が抜けず、ちょっとしたミスで大ダメージを負って町へ戻ることもよくありました。