昭和の時代から愛され続ける大人気漫画『キン肉マン』(ゆでたまご氏)。初期のころは読者応募なのか、作者が考えたのか不明な超人も掲載されていた。「ベンキマン」は、その最もたる存在だろう。流された先がどんな世界なのか、少し興味が湧くものだった。
まあ、それはいいとして『キン肉マン』の初期に登場するヘンテコな名前や姿の超人を紹介していこう。
■わずか1ページの登場…正体が判明しないままの「プリプリマン」
まずは、7人の悪魔超人編で登場した「プリプリマン」だ。よくテレビやネットでもネタにされているが、当時、コミックを持っていた筆者たちも「何者だ!?」と学校で議論していたものだ。
ネーミングもさることながら、なんと“顔がお尻”というチャーミングな風貌で、とても悪魔超人には見えない。
登場時は、正義超人たちがメインとなるファン感謝デー。会場にはチビッ子たちも多数集まって楽しんでいた。そこへ強面のバッファローマンを始め、悪魔を冠する7人が登場するのだから大人はまだしも子どもからしたら恐怖だろう。しかも、そのうちの一人に顔面お尻の超人が登場するのだから、まさにホラーの世界だ。
チビッ子も泣いていたに違いない……いや、むしろ指さして笑っていそうだな。今でこそ『おしりたんてい』(ポプラ社)のおかげで子どもたちに受け入れられそうだが。いや、『おしりたんてい』はお尻みたいな顔であって、断じて顔面がお尻ではない(どっちでもいいか)。
ただ、このプリプリマン、この回では1ページでいなくなってしまった。のちに『キン肉マンⅡ世』で登場したのだが、往年のファンにとっては懐かしかったな。
■鋼鉄のティーパックを振り回す「ティーパックマン」
次は、第21回超人オリンピックでウォーズマンと対決した「ティーパックマン」だ。
まさに名前の通り、頭が巨大なティーカップで、しかも熱々の紅茶が入っている。ウォーズマンとの対戦時には、紐が付いた大きなティーパックを振り回して滅多打ちにしていた。テリーマンによると、このティーパックは水分を吸って鋼鉄のようになっているらしい。
それにしても、よく頭の紅茶をこぼさないものだ。ティーパックをかなりの勢いで振り回しているのだが、それでも紅茶はこぼれない。いや、そもそもこぼしたら大やけどだ。
しかし、ティーパックでの攻撃を見切られたウォーズマンにかわされてしまい、コーナーポストに自分と紐が絡まってしまう。結局、ウォーズマンのスクリュードライバーで胸を貫かれて破れてしまった。まさに自業自得なのだが、さらに非業的なのはそのあと……。
試合後、ウォーズマンに首をちぎられ、頭の紅茶を飲まれてしまうティーパックマン。解説者のタザハマさんにまで「こりゃなかなかいける」と持っていかれるのだから、なんともかわいそうだった。
■何をしに出てきたんだ? ジャンケンで負け続ける「カニベース」
次は、超人オリンピックの予選でキン肉マンにジャンケン対決で敗北した「カニベース」だ。語尾に“ガニ”とわざわざ付けているから甲殻類なのだろう。第20回超人オリンピックの予選の「ジャンケン」の際には“チョキ”しか出せない点を突かれ、“グー”を出したキン肉マンにあえなく敗北。
そして、第21回超人オリンピックでは、大手術を経てハサミから“パー”のグローブ型に改造していたものの、今度はキン肉マンに“チョキ”を出されて敗北……。いや、所詮はカニの発想か……。
しかもそのあと、決勝トーナメントでキン肉マンとベンキマンの対決前にデモンストレーションとしてリングに上がるも、ベンキマンに軽く流されてしまう始末……。いったい何をしに出てきたのだろうか。