■現在も連載中の長寿作品『HIGH SCORE』津山ちなみ
1995年に連載が開始された津山ちなみ氏の『HIGH SCORE』。2015年に連載20周年を迎えた本作は、『りぼん』史上最長の連載作品として現在も記録を更新している。
恋愛要素や、少し大人な表現も多い『HIGH SCORE』は、絶世の美少女ながら超わがままな藤原愛実(ふじわら・めぐみ)を主人公に、彼女を取り巻く個性豊かなキャラクターたちが繰り広げる日常を描いたギャグ漫画だ。
登場人物たちのほとんどが美少女や美少年で、少女漫画雑誌の『りぼん』にしては少し刺激的な学園生活が描かれていたことも、“りぼんっ子”たちを夢中にさせるポイントだったのだろう。
本作は2011年にテレビアニメ化も果たしており、人気キャラクターたちが動いて話す姿はファンを喜ばせていた。
■頭部がメダカの先生が登場!?『めだかの学校』森ゆきえ
頭部がメダカで体が人間の“魚人”が教師をしているというトリッキーな設定の『めだかの学校』は、森ゆきえ氏によって1996年から2005年まで連載されていた。
見た目のインパクトが強すぎる魚人の“田中先生”こと田中有魚が受け持つクラスに転校してきた常識人・江野めだか。ここから彼女の奇想天外な学園生活が幕を開けることになる。
めだかが通う「たなか中学校」は、“学力さえあれば誰でも入ることができる”とあって、人間だけでなく犬や猫、幼児まで生徒として在籍しているという破天荒な設定。
4コマで読みやすい構成の本作は、2015年1月号から2017年1月号にかけて『めだかの学校 2限目!』のタイトルで続編が『りぼん』で連載され、伝説のギャグ漫画の復活に、かつて“りぼんっ子”だった読者も当時を懐かしんでいたようだ。
“黄金時代”と呼ばれる90年代の『りぼん』には、恋愛漫画だけでなくギャグ漫画などさまざまなジャンルの名作が連載されていた。
シュールな笑いから、ほのぼのと癒される笑いまでバラエティーに富んだ名作たちは、当時の多感な時代を過ごす“りぼんっ子”たちを夢中にさせた。今もなお、ふと思い出してくすりと笑えたり、元気づけられている人も少なくないだろう。