『NARUTO』や『ジョジョ』にも登場…使い手のセンスが光る! “透明”になれる能力で大活躍した漫画のキャラクター3選の画像
『HUNTER×HUNTER』Vol.37 キメラアント編13

 もし、他人に自分の姿が見えなかったら……? 古くからファンタジーやSFに登場し、非日常な現象を我々に見せてくれる“透明”になる能力。なかなか主役を張れる能力ではないものの、これを活用し、思わぬ活躍を見せたキャラクターも存在する。“透明”になる力を作なかでフル活用した、数々のキャラクターたちについて見ていこう。

■見えず感知もできない“忍”の理想形!?『NARUTO−ナルト−』二代目土影・無

 1999年より『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された、岸本斉史氏の『NARUTO−ナルト−』には数々の特殊な力を持つ“忍”たちが登場するが、なかでも“透明”になる力をフル活用し活躍したのが、二代目土影・無(ムウ)だ。

 無は“岩隠れの里”をかつて統治していた二代目土影で、作中では故人として登場するが、“第四次忍界大戦”の最中、薬師カブトの術によって蘇り、主人公・ナルトらと敵対する。

 全身に包帯を巻いた男性で、“土影”の名に恥じぬ数々の能力を有しているが、なかでも特徴的なのは、術によって“透明”になり姿を消す戦い方を得意としているということ。

 この“透明化”だが、姿が見えなくなるだけでなく、忍が肉体に宿し操作する“チャクラ”までも感知できない状態になるため、目視はもちろんのこと“術”を使っても彼の居場所を悟ることができなくなる。

 無はこれ以外にも、物体を分子レベルに分解できる“塵遁忍術”や、“分身”ではなく実体を持った自分自身を生み出す“分裂の術”なども使いこなしており、攻守においてまるで隙がない。

 誰にも感知されることなく戦場を駆け回り、一撃必殺の忍術で対象を殲滅し、かろうじて反撃できたと思えば“分裂”によって生き延びる……対峙する者にとっては、その存在がただただ脅威となること間違いなしだ。

 数々の登場人物たちのなかでも、自身の存在を消し去るという“忍”を象徴するような力を有した、“土影”の名に恥じない実力派キャラクターである。

■ブラフまで使いこなすしたたかな“師団長”!『HUNTER×HUNTER』メレオロン

 1998年より『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載されている冨樫義博氏の『HUNTER×HUNTER』には“念”と呼ばれる力を活用した能力者が登場するが、作中で“透明”になる力を活用していたのは、“キメラアント編”に登場するキャラクターの一人・メレオロンである。

 メレオロンは人間たちが敵対する“キメラ=アント”と呼ばれる種族だが、自身の復讐を果たすため主人公・ゴンらに協力する。“カメレオン”に似た姿をしており、見た目に反さず肉体を“透明”にする能力を有している。

 作中では他者の気配を感知する“円”という念能力を使える者も多いため、彼の“透明化”自体は非常に心もとない能力なのだが、実はこれは彼が持つ“真の能力”を隠すためのカモフラージュでしかなかった。

 メレオロンの持つ真の力は“神の不在証明(パーフェクトプラン)”と呼ばれるもので、彼が呼吸を止めている間、誰からもその存在を感知できなくなるというもの。前述の“円”を使っても存在を認識できなくなり、彼から発せられる音、匂いなどありとあらゆるものを隠すことができる。

 しかも、この能力は“神の共犯者”と名付けられた応用技があり、メレオロンが触れた人物も彼同様に他者から認識されなくなる。

 自身のみならず仲間までも巻き込むことができる点から、大規模な隠密行動にはうってつけの能力だ。加えて、メレオロンは自身がもとから持っている“透明化”をあえてブラフとして使いこなし、真の力に気付かせないように扱うといった狡猾な一面も持ち合わせている。

 直接的な戦闘能力は低いものの、自身の“透明化”の個性を理解したうえで器用に立ちふるまう、したたかな一面を兼ね備えた面白いキャラクターである。

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