■ゴン「キルアはいいよね」

 続いては冨樫義博氏の漫画『HUNTER×HUNTER』から。キメラ=アント編で、頭に血が上ったゴンが、カイトの仇・ネフェルピトーと対峙した際に、キルアに向かってうっかり言ってしまったセリフ。 

 ゴンとキルアは討伐隊に加入し、ネフェルピトーとの戦いに挑む。カイトを取り戻すためにすべてを懸けてきた2人だったが、ネフェルピトーの様子に、キルアは困惑する。というのも瀕死状態のコムギを治療し、彼女を守る母親のようだったからだ。

 ネフェルピトーがコムギを治療する時間がほしいと2人に懇願すると、押さえつけていた怒りの感情が爆発したゴンは、「ずるい!!! ずるいぞチクショウ!!! 何でそいつばっかり!!! カイトにはあんな非道いことしたくせに!!!」と癇癪を起こし、ネフェルピトーに近づいていく。

 そんなゴンにキルアは「ゴン!! そいつ殺したらカイトは元に戻らねーぞ」と諭すが、ゴンから返ってきた言葉は、「キルアは…いいよね 冷静でいられて 関係ないからっ」という拒絶の言葉だった。

 この言葉を言われた直後のキルアの何とも言えない表情が切ない。それでもゴンのために、すぐに気持ちを切り替えて「カイトを取り戻すんだろ!! しっかりしろよてめェ!!!」と喝をいれたキルア。たとえ失言してしまっても自分を思ってくれるような友だちは、大切にしたいところだ。

■フリーザ「あの地球人のように」

 最後は鳥山明氏の漫画『ドラゴンボール』から。ナメック星での孫悟空とフリーザの最終決戦の際、悟空のタフさに驚きつつも、フリーザが次の攻撃のために自らを鼓舞するかのように放ったセリフだ。

 戦いの最中、フリーザによってクリリンを殺されたことで、怒りの頂点に達した悟空は、スーパーサイヤ人へと変身。パワーアップした悟空を相手に、フリーザの劣勢が続く。

 そんな中、フリーザが自らを鼓舞するように放った失言こそ、「いいだろう!!! こんどはこっぱみじんにしてやる あの地球人のように!!!」というセリフだ。しかし結果的に、これを親友であるクリリンへの侮辱を理解した悟空は「クリリンのことかー!!!!!」と同作屈指のブチギレをしてしまう。まさしく失言といっていいセリフだろう。

 フリーザはクリリンを爆死させたことで、悟空を覚醒させた。ここから、悟空は超サイヤ人2、超サイヤ人3……などさまざまな形態に進化していくが、その最初の一歩のきっかけとなった功績は大きすぎるだろう。さすが、フリーザ様。

 以上、今回は熱くなってうっかり口を滑らせたキャラたちの痛すぎる失言について紹介した。やはりキレたときに本性が出るのか、どのシーンも人間味があふれた印象的なシーンだ。マンガやアニメであれば、そのキャラクター同士の関係性を知ることができる機会として楽しむことができるが、我々は災いにならないよう、十分に注意して言葉にしたいところだ。

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