斑目ジュナ(CV.寺島惇太)©Arcanamusica
斑目ジュナ(CV.寺島惇太)©Arcanamusica
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 集英社×エイベックスによる“多”次元プロジェクト『Arcanamusica(アルカナムジカ)』の1st ALBUM『SPREAD』が、プロジェクト始動1周年となる2023年2月22日に発売された。タロットカードをモチーフにしたミステリアスな物語はもちろんだが、本プロジェクトは音楽も注目ポイント。メインキャラクターである歌い手たちの楽曲を手掛けるのは、栗山夕璃、SLAVE.V-V-R、Somariといった気鋭のボカロPたち。主人公・川和静(かわわ・しずか)役の波多野翔と、新メンバー・斑目(まだらめ)ジュナ役の寺島惇太に、音楽をテーマに語り合ってもらった。

■『アルカナムジカ』楽曲は想像が膨らむ曲ばかり

――本作では配信アプリで各キャラが自分の歌を配信するわけですが、タロットカードの“正位置”“逆位置”になぞらえ、ひとつのメロディからまったく異なるアレンジの2曲が生み出されているのが面白いですね。波多野さん演じる主人公・川和静(かわわ・しずか)は「My role」/「My song」を発表していますが、最初に聴いたときの印象はいかがでしたか。

波多野 最初に登場人物5人に対してそれぞれソロで2曲ずつ作っていただいたんですが、本当に同じメロディなのにアレンジが違うだけでまったく雰囲気が変わって、驚きました。きっと聴いた方の印象も全然違うでしょうし、僕らの伝え方もまったく変わってくるんですよ。さらに歌詞が1人ひとりのキャラクターをしっかり想像させてくれて、「もしかしてこういう人間なのかな?」「こういうところもあるのかな?」と想像が膨らむ楽曲ばかりで。メロディも歌詞も素敵な曲ばかりなので、もっとたくさんの方々に届けー!と思ってます。

――レコーディングの様子は覚えていますか。

波多野 レコーディングでは「川和静なら、この歌をどう表現するんだろう?」「もしかしたらここでテクニック的なものを入れるのかな、意外と純粋に歌うのかな」と色々考えながら歌ったんですが、そうするうちに彼と一緒に歌っているような感覚になって、すごく楽しかったです。スタッフさんからは「26歳の役なので大人の魅力も見せつつ、でも『歌が好き』というまっすぐな気持ちも見せたいので、その押し引きを意識しながら表現してほしい」と言われたことを覚えてます。

――新メンバーの寺島さんは、『アルカナムジカ』の音楽はお聴きになりましたか。

寺島 もちろん聴かせていただいたんですが、レベルがすごく高くて! オーディションでもある楽曲を歌わせていただきましたが、「え、これ歌えるかな……?」と不安になるくらい難しくて、一生懸命練習しました。いずれジュナくんの歌がリリースされるときは、どんな歌が来るのか楽しみでもあり、ドキドキもあり。

――『アルカナムジカ』の1要素である「ボカロ楽曲」の難しさとはどんなところでしょう。

寺島 (オーディション楽曲が)すごく速い曲だったんですよ。そして僕、めちゃくちゃ英語の発音が苦手で。

波多野 ああー、僕も苦手です!(笑)

寺島 僕の英語って中学で止まってて、書くのはともかく発音は……。でもオーディションの楽曲は英語が多い歌詞だったので、英語が得意な人にネイティブっぽく聴こえる発音を教えてもらって、それを全部カタカナで書いて、それをガン見で歌いました(笑)。ジュナくんの歌が全部英語詞だったら……頑張らないとですね。

波多野 僕も英語は本当に苦手で! 苺宮楽ノ進(まいみや・がくのしん)役のROβiN(ロビン)さんは英語がペラペラなので、発音を全部教えてもらいました。でもネイティブの発音だと僕の耳ではわからないので、カタカナで教えてもらって。

寺島 やっぱね、最終的にはカタカナになるよね!(笑)

波多野 はい(笑)。あとテンポが速いというのも寺島さんのおっしゃる通りで、毎回息を切らしながら歌ってます。

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