『鉄拳』の“妖刀”や『スパロボ』の“斬艦刀”も!“近未来感”がハンパない…!ゲームに登場する「ハイテク日本刀」3選の画像
『メタルギア ライジング リベンジェンス』 PS3
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 武器としての切れ味のみならず、その独特の美しさから美術品としても価値が高い日本刀。ゲームの世界でもたびたび登場する武器ではあるが、なかには近未来のハイテク技術を融合したとんでもない一振りが生み出されることも。SFの風をおおいに感じることができる、ハイテク日本刀の数々を見ていこう。

■科学との融合で進化した“真紅”の一太刀!…『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』高周波ムラサマブレード

 コナミデジタルエンタテインメントより発売された『メタルギア』シリーズには、サイボーグや光学迷彩、人型陸戦兵器といった数々の近未来感漂う要素が登場するが、PS3で発売された『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』では、より顕著に近未来を彷彿とさせる兵器が登場する。

 本作では主人公・雷電を操作し、立ちはだかる敵を切り捨てていくのだが、彼のライバルとなるサムエル・ホドリゲス(通称・サム)が使いこなす一刀こそ、“科学”の力をこれでもかと取り入れた特殊日本刀「高周波ムラサマブレード」である。

 サムは独自に変化したブラジルの剣術「ホドリゲス新陰流」の達人で、愛用の太刀も彼の家に先祖代々受け継がれていた日本刀を、高周波ブレードとして蘇らせたものとなっている。

 刀身に高周波電磁パルスを流し込むことで飛躍的に切れ味を向上させており、人間はもちろん兵器であっても問答無用に切断してしまう。武器としての性能もさることながら、なにより高周波電磁パルスの影響で“真紅”に染まった刀身は非常に美しい。

 また、さまざまなギミックも用意されており、鞘に仕込んだ火薬を炸裂させることで超高速の“抜刀術”を成し遂げられるだけでなく、ID認証機能によって武器を奪われたとしても、他者に利用される心配もない。

 武器としての圧倒的な攻撃力と、あまりにも型破りな発想で成し遂げられる抜刀術。見た目の美しさとセキュリティ面の安心感……“科学”の力をこれでもかと活用した、非常に心躍る一振りだ。

■からくり宇宙忍者に意外な背景あり?『鉄拳』妖刀・吉光

 数多くの格闘ゲームが軒を連ねるなかで「最も長く続く3D対戦型格闘ビデオゲームシリーズ」「最も長く続くビデオゲームの物語」などのギネス記録を持つビッグタイトルといえば、『鉄拳シリーズ』(バンダイナムコエンターテインメント)である。

 さまざまな流派の格闘家が登場する本作だが、シリーズを通して登場する一風変わったキャラクターといえば、“からくり宇宙忍者”の吉光である。その肩書きもさることながら、最大の特徴はタイトルごとに見た目が変化していくという点だろう。

 そんな彼だが、一貫して妖刀吉光なる一振りの日本刀を携え、あの手この手で対戦相手を苦しめる。格闘ゲームなのに日本刀……という点はひとまず置いておいて、この愛用の刀も使い手である吉光同様、登場するたびに微妙にディティールが変わっていく。

 初期こそ通常の日本刀だったが、回を重ねるごとに刀身が光をまとったり、機械的なギミックを持つ柄を持っていたり……持ち主の進化に合わせて、その見た目もどこか近未来的なものに変化し続けているのだ。

 ちなみに吉光は他作品である『ソウルキャリバー』シリーズにも登場しており、その際、実は「吉光」という名前は刀の名称でもあるということが判明し、誰かを斬ることでその“妖気”を抑えこんでいるという事実が明らかになった。

 この設定は『鉄拳』側にも逆輸入的に採用され、今まで謎の多かった吉光と愛刀との意外な関係性が見えてきた。

 刀を振り回して空を飛ぶ、立てた刀の上に乗る、背を向けて腹切りする……など、刀としての使い方すら“奇抜”極まりない吉光だが、色物キャラの脇で思わぬ重い設定を持つこととなった一振りである。

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