サカズキ、ロブ・ルッチ、黒炭オロチ…『ONE PIECE』きっての“ゲスすぎるキャラクター”3選! 胸くそが悪くなる卑劣漢もの画像
『ONE PIECE』Log Collection “CP9” [DVD](エイベックス・ピクチャーズ)

 2022年7月に連載25周年を迎えた尾田栄一郎氏による『ONE PIECE(ワンピース)』。漫画では最終章を迎え、2022年8月に公開された映画『ONE PIECE FILM RED』は、2022年映画興行収入ランキング1位に輝き、ますます勢いを増している。

 そんな『ONE PIECE』に欠かせない存在なのが、主人公・ルフィたちを苦しめる一筋縄ではいかない敵キャラクターの存在だ。今までのストーリーのなかでもルフィの前には多数の敵が立ちふさがってきたが、今回はそのなかでも「極悪」「冷酷」「陰湿」といったゲスすぎるキャラクターをピックアップして紹介していこう。

※以下には、コミック『ONE PIECE』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、気になる方はご注意ください。

 

■“徹底的な正義”を掲げる「海軍トップ・”赤犬”サカズキ」

 最初に紹介するのは、現在の海軍元帥である通称”赤犬”ことサカズキだ。

 彼は”徹底的な正義”を掲げており、悪や海賊は徹底的に排除する冷酷な男だ。その冷酷さが顕著に分かるのが、サカズキの初登場でもあるロビンの故郷・オハラでの過去編でのこと。

「歴史の本文(ポーネグリフ)」を解読するオハラの考古学者たちを一掃するため、無差別攻撃である「バスターコール」を発動した海軍本部。

 考古学者たちを対象にしたバスターコールであったが、当時、中将だったサカズキは避難船に考古学者が紛れ込んでいたら、と、すべての可能性を根絶やしにするために一般人が乗る避難船でさえも砲撃。初登場にしてその冷酷さには驚きを隠せないが、サカズキはこれだけにはとどまらない。

 ルフィが兄・エースを奪還するための「マリンフォード頂上決戦編」でサカズキは再登場するのだが、その際にも彼は海賊たちを根こそぎ排除しようとする姿勢を崩さない。そればかりか、戦いが怖くなって敵前逃亡する海兵をも殺そうとしたりするのだ。

 “戦争を終わらせたい”と一海兵であったコビーが訴えた時もそうだ。「正しくもない兵は海軍にゃいらん…!!!」と即座に鉄槌を下そうとするなど、異常なほどの“正義”を見せつけていた。

 頂上戦争後に海軍元帥へと昇格したサカズキ。海軍元帥という立場である以上、最終章でもルフィの前に立ちふさがることは間違いないだろう。ルフィに対しても“徹底的な正義”は振りかざされるのか……今後の登場に目が離せない。

■“血”を求める残虐性…ロブ・ルッチ

 続いて紹介するのは、「ウォーターセブン編」に登場したロブ・ルッチだ。

 彼は世界政府直属の諜報機関・サイファーポール(CP)のメンバーの1人。幼少期から政府による英才教育を経て、冷徹な殺し屋として育て上げられた。CP9史上もっとも強く冷酷な“殺戮兵器”と、海軍中将からも恐れられている存在だ。

「ウォーターセブン編」では諜報機関の人間であることを隠し、5年間もの間、造船会社ガレーラカンパニーの社員としてウォーターセブンに潜伏。市長兼ガレーラカンパニー社長のアイスバーグの暗殺を謀り、同僚であるパウリーたちも殺そうとする姿は悪そのものだった。

 さらにCP9の上司である長官・スパンダムに“求めるものは何か”と聞かれた時、「“血”ですかね」「ここにいると…“殺し”さえ正当化される」と答えていることからも、彼の残忍さが伝わってくるだろう。

 幼いころからの訓練で体得した「六式」と、動物系の「ネコネコの実・モデル豹」の能力で一時はルフィを圧倒するものの、最終的には敗れ、海軍に追われることとなってしまったロブ・ルッチ。

 その後、表紙短期集中連載「CP9の任務外報告」を経て「世界会議(レヴェリー)編」にて世界貴族に仕える「CP0」として再登場。さらに最終章へと突入した「エッグヘッド編」でも登場している。

 任務遂行のためなら犠牲を出すことも厭わない……そんな“闇の正義”を掲げる冷酷なロブ・ルッチが、今後どのように物語に関わっていくのか楽しみだ。

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