2023年1月より放送中の深夜アニメ『とんでもスキルで異世界放浪メシ』。作中で登場する料理の再現度の高さが「飯テロだ!」と注目を集めているが、このようにグルメを題材にした漫画・アニメは多く、そのどれもが美味しそうな描写とレシピで読者や視聴者を虜にしてきた。
一方で、グルメとは無縁の作品で突然美味しそうな料理が登場し、まったくの不意打ちで食欲を刺激されることもある。今回はそのような料理のなかから、とくに材料さえあれば今すぐ作れる簡単レシピを紹介したいと思う。
■『呪術廻戦』虎杖の「肉団子」
芥見下々氏の『呪術廻戦』は、人間の負の感情から生まれた“呪霊”と戦う呪術師の活躍を描いたバトル漫画だ。今年7月からはアニメ2期の放送が決定しており、多くのファンが続編を楽しみにしている。
本編での食事シーンはほぼないが、アニメ13話では、作者書下ろしのおまけコーナー“じゅじゅさんぽ”で登場人物たちが鍋を囲むシーンがある。そのなかで美味しいと話題になっていたのが、伏黒恵が虎杖悠仁からレシピを教わって作ったという「肉団子」だ。
準備するものは、鶏ひき肉・みじん切りにしたネギ・チューブしょうが・卵黄(面倒なら卵白も入れてよい)・塩コショウ。これらをよく混ぜてこねたら、スプーンで形を整えながら鍋に入れるだけ。「しょうがは思ってる倍入れる」ことがポイントだ。
鍋に限らず、スープに入れても良いだろう。しょうがを多めに入れることで、体がぽかぽか温まる。寒い日はもちろんのこと、風邪の引きはじめにも良いかもしれない。
■『ブルーピリオド』田無の「即席つまみ」3品
山口つばさ氏の青春漫画『ブルーピリオド』。高校2年で絵を描く楽しさに目覚めた矢口八虎が、日本の芸術大学最高峰である東京藝術大学を目指す過程で、さらには藝大生になってからも芸術を通して抱く苦悩や葛藤を描いている。
紹介するレシピは、八虎の同期である田無が8巻で自宅アパートに集まった面々にふるまったものだ。
一品目は“鯖缶としめじのアヒージョ”。耐熱皿に鯖缶とキノコとニンニクを入れて、レンジで5分チンするだけ。
二品目は“キャベツサラダ”。キャベツに鶏ガラとごま油をかけて和える。
三品目は“ネギと油揚げ炒め”。太ネギを青いところまで3センチ幅に切って、油揚げも一口大に切る。ごま油、味の素、黒胡椒と麺つゆを入れて炒める。
ここでは酒のアテとして作られているが、普通のおかずに一品追加したいときにも良さそうだ。どれも低予算・低カロリーなところも嬉しい。
なお12巻では、厚揚げ豆腐ともやしをバター醤油で炒めてご飯にのせた藝大名物・バタ丼も登場している。ガッツリ食べたいときは、こちらのほうが満足できるだろう。