■2000年代で目立った少年漫画原作のタイアップ

 どちらかといえば少女漫画原作のアニメタイアップが目立った1990年代に比べ、2000年代では長く放送されている同じ作品に、何度もジャニーズの楽曲が採用されることが多くなった。

 最たる例が『ONE PIECE』。2006年にはNEWSの「サヤエンドウ」が『ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵』の主題歌になった。ちなみにこの作品では元SMAPの稲垣吾郎が敵役のゲストキャラに声をあてている。

『ONE PIECE』ではこのほかにもタッキー&翼の「CrazyRainbow 」や「未来航海」が使用された。時代は2019年に飛ぶが、V6の「Super Powers」が使用されたこともあった。

 また同様の現象は2000年放送開始の『犬夜叉』にもある。同作の主題歌の中でも人気の高いV6の「CHANGE THE WORLD」を始め、タッキー&翼の「One Day,One Dream」などがそうだ。

 一方で、国民的長寿アニメに、これまでのグループイメージとは異なるユルい楽曲が採用されることが多かったのもこの時期。

 2000年には『ちびまる子ちゃん』のオープニング曲にKinKi Kidsの「KinKiのやる気まんまんソング」が使用された。同曲の作詞は原作者であるさくらももこ氏だ。

 また2002年にはが「アラシ」として、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のエンディング曲「ナイスな心意気」をリリースした。この頃は盛り上がる曲調でキャッチーなメロディの曲が多く、少年漫画とのタイアップが多い時期だったといえるだろう。

 では最近ではどうかというと、これまでとはまた様子が違うようである。

 深夜アニメへの起用が目立ち、SixTONESが『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』のオープニング曲「NAVIGATOR」を、Snow Manが『ブラッククローバー』のオープニング曲「Stories」を手掛けるなど、これまでのジャニーズのイメージとは違うかっこいい系の曲が多くなった。

 さまざまな時代でアニメを彩ってきたジャニーズ楽曲たち。今後はどんなアニメにどんな楽曲が使用されるのかが楽しみだ。

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