SMAP、TOKIO、嵐も…ジャニーズが主題歌を務めたアニメといえば? 90年代・00年代・現代それぞれに見える傾向とはの画像
アニメ『赤ずきんチャチャ』DVD-BOXより

 アニメの内容をさらに盛り上げる要素のひとつが主題歌。これまでジャニーズ事務所所属のアーティストたちも、多くのアニメ作品を楽曲で彩ってきた。

 代表的なのはやはり1993年から始まったアニメ『忍たま乱太郎』のオープニング曲「勇気100%」だろう。初代は光GENJIが歌い、それ以降もYa-Ya-yahやHey! Say! JUMP、NYC、Sexy Zone、ジュニア Boys、ジャニーズJr.と、多くの後輩グループが今日に至るまで同じ曲を歌い継いできた。

『忍たま』のような例は異例といえるが、この他、ジャニーズが主題歌を務めるアニメには一定の傾向があるように見える。今回はそれを年代別に振り返ってみたい。

■SMAPによる少女漫画アニメのタイアップ

 まずは1990年代。この頃はSMAPの少女漫画原作アニメとのタイアップが目立っていた。

 1992年に放送された『姫ちゃんのリボン』では「笑顔のゲンキ」「ブラブラさせて!」「はじめての夏」「君は君だよ」を主題歌として担当。1994年には『赤ずきんチャチャ』でオープニング曲「君色思い」を担当した。どれも少女漫画にぴったりな爽やかで心がキュンとするような軽やかな曲調だ。

 両者に共通するのは、SMAPメンバーがキャラの声優をしていたこと。『姫ちゃんのリボン』では草なぎ剛が主人公の姫子の憧れの先輩の支倉浩一を、『赤ずきんチャチャ』では香取慎吾がメインキャラのひとりである狼男のリーヤの声をそれぞれ担当した。

 また、TOKIOのアニソンタイアップが目立ったのもこの時期。デビュー曲「LOVE YOU ONLY」は1992年放送開始のアニメ『ツヨシしっかりしなさい』のオープニングテーマだった。

 このほか1995年『飛べ!イサミ』では「ハートを磨くっきゃない」、1995年『キテレツ大百科』の「うわさのキッス」、1996年『こどものおもちゃ』の「19時のニュース」、1996年『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で「Everybody Can Do!」が採用された。どれもアラフォー世代の人には聞きなじみのある曲だろう。

  1. 1
  2. 2