さくらももこさんのセンスが光る…!『ちびまる子ちゃん』お茶の間を沸かせた“面白すぎる天の声”5選の画像
描き下ろし 特設サイトキービジュアル (C)さくらプロダクション

 さくらももこさん原作の『ちびまる子ちゃん』は、さくらさん自身を投影した“まる子”の日常を描いたほのぼのコメディーだ。

 本作の見どころといえば、キャラの行動やセリフに鋭いツッコミを入れる“天の声”もそのひとつ。アニメではキートン山田が31年間にも渡ってナレーションを務め、的を射た“天の声”でお茶の間を笑わせてきた。

 そこで今回は、『ちびまる子ちゃん』の作中で登場した“天の声”のなかから、的確すぎて思わず笑ってしまった面白すぎる名ツッコミをご紹介しよう。

■大げさな友蔵に一言…「ハローぐらい九官鳥だって知っている」

 外国人に話しかけられたまる子が英語に関心を持ち、祖父・友蔵に「ハロー」と声をかけたエピソードでのこと。友蔵は英語を話したまる子に驚いて「たまげた。英語を知っているのかね、えらいもんじゃ!」と、大げさに褒め称える。

 そんな友蔵の様子に“天の声”は「ハローぐらい九官鳥だって知っている」と、ピシャリ。

 友蔵はまる子にとても甘いことでも有名だが、それだけでなく、彼らの世代の人にとって“英語”はそれほどに珍しいものだったのかもしれない。それにしても“天の声”のツッコミはあまりに的を射ていて、つい笑ってしまった読者も多いだろう。

■姉に腹を立てるまる子にチクリ「ギャフンなどと言う人はいない」

 まる子と姉・さきこがケンカをするというエピソードでは、1冊のノートを取り合ってジャンケンで勝敗を決めることになった。

 勝負の結果、ジャンケンに負けてしまったまる子は、ノートを手にして喜ぶさきこに腹の虫がおさまらず「どうにかしてギャフンと言わせてやりたいね」と、恨み言を吐くのだった。

 ここで“天の声”は、「実際にひどい目にあわされてもギャフンなどと言う人はいない」と冷静に一言……。

「ギャフンと言わせてやる!」という捨て台詞はよく聞くものだが、確かに「ギャフン」と実際に口にしている人は見たことがない……。あまりに的確すぎるツッコミに、思わずクスリとしてしまったのは筆者だけではないはずだ。

■2人の男性の間で揺れるみぎわさんにズバリ「安心したまえ。絶対大丈夫である」

 クラスメイトの花輪クンのことが大好きな女の子・みぎわさん。彼女が外国から遊びにきた美少年・マークと花輪クンとの間で揺れ動くエピソードがある。

 彼女は2人が自分を取り合って喧嘩をしないかと心配になり、お月様に祈るという乙女な一面を見せるのだが、そんな彼女に“天の声”は「安心したまえ。絶対大丈夫である」と言い放つ。

 みぎわさんはどちらかといえば個性的な容姿だが、性格は真面目で成績も良い。マークがみぎわさんを好きになることは“絶対ない”とは言い切れないものの、思わず「そうかもしれない……」と共感させてしまう説得力が“天の声”にはあるように思う。

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