『ONE PIECE』カタクリに『シティーハンター』海坊主も…“強面”だけど意外な内面を持った男性キャラ3選の画像
『ONE PIECE』Log Collection “KATAKURI" [DVD](エイベックス・ピクチャーズ)

 “強面”のキャラクターは対峙する相手に威圧感を与えるだけでなく、読者や視聴者にとっても物言わぬ凄味でその高い実力を予感させる。だが一方で、見た目に反し意外な性格や趣味を持つ場面が描かれ、見る者を驚かせてしまうことも。

 そんな強烈なギャップを持つ“強面男性キャラ”について見ていこう。

■実力者が決して他人に見せないストレス解消法!?『ONE PIECE』シャーロット・カタクリ

 いまや『週刊少年ジャンプ』(集英社)の看板作品である人気作品『ONE PIECE』には、数多くの“強面”キャラが登場するが、なかでも意外なギャップを持つのが、ビッグ・マム海賊団の最高幹部の一人である、シャーロット・カタクリだ。

 5メートルを越える長身と筋骨隆々とした肉体、短く刈り込んだ髪と鋭い眼差し、棘が随所にあしらわれたレザー製の服と口元を隠した衣装は、対峙するものを圧倒する。

 その堂々とした見た目を裏切らない高い実力を有しており、“10億5700万ベリー”という破格の懸賞金がかけられている。“モチモチの実”の能力を覚醒段階まで鍛え上げているだけでなく、3種類の覇気を高度に使いこなす文句なしの実力者だ。その強さは周囲からも“超人”、“完璧な人間”、“シャーロット家の最高傑作”と称えられている。

 そんなまさに“パーフェクト”な彼だが、実は誰にも見せないある“秘密”があった。それは自身の能力で作り上げた“社”にこもり、自堕落に寝そべりながら大口を開け、大好物の“おやつ”を食べるということ。まさに母であるビッグ・マム譲りの一面だ。

 普段の張り詰めた雰囲気から一変、周りを気にすることなく緩み切った姿で、鼻歌を歌いながらドーナツを頬張る姿は“幸せ”そのもの。いわゆる“15時のおやつの時間”なのだが、これを抜いてしまうとストレスが溜まりすぎて、冷静さを欠いてしまうほどなのである。

 ギャグキャラのように見えるが、実は“周りの期待にこたえなければいけない”という気持ちに追い詰められ、家族にすら息抜きをする姿を見せることができないという、どこか切ない背景があるのだ。

 凄まじい実力の裏に、可愛くもどこか哀しいギャップを兼ね備えた、強面キャラである。

■元傭兵スイーパーは猫嫌いな純情派…『シティーハンター』伊集院隼人

 1985年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載され、その高い人気からアニメ化、小説化、実写映画化などさまざまなメディア展開を続ける不朽の名作『シティーハンター』。

 本作の主人公・冴羽獠のライバルとして活躍するのが、通称“海坊主”と呼ばれる凄腕のスイーパー・伊集院隼人だ。かなりの巨漢にスキンヘッド、常にサングラスを着用した寡黙な姿は威圧感たっぷりで、生真面目な性格を獠にからかわれるのが作中のお決まりの流れとなっている。

 伊集院は作品の準レギュラーとして早い段階から登場しており、バズーカなどの重火器を用いてさまざまな場面で獠たちのサポートを行ってきた。

 スイーパーとして“いかにも”な見た目の彼だが、その外見に似合わず性格は優しく純情。ゆえに女性にも非常にモテるのだが、一方で女性に慣れていないのか、すぐに顔を“ゆでだこ”のように真っ赤に染め、頭から湯気を出してしまう意外な一面も。自身が言い寄られただけでなく、他人がイチャイチャしているのを見ただけでも耐え切れないというのだから、よっぽどである。

 そして、酒にも非常に強いというワイルドな一面を持つ彼だが、なんと“猫”が大の苦手。見たり鳴き声を聞いただけで失神するほどで、彼の天敵となっている。

 強烈な見た目とスイーパーとしての高い実力から作中屈指の人気を誇る彼だが、こういった数々のギャップもその高い人気に関係しているのかもしれない。主人公を支える頼もしい姿の裏に、なんとも可愛い一面が隠れている強面キャラだ。

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