■道具の力でドラえもんを家来に!?「友情カプセル」で痛い目にあったスネ夫

 コミックス第4巻に登場する“ひみつ道具”の「友情カプセル」は、ハート型をしたカプセルを友達になりたい人の体につけると、コントローラーを持つ自分に対して強い友情を感じるという“ひみつ道具”だ。

 ある日スネ夫は、“友達になりたいと思っている人が見向きもしてくれない”と、ドラえもんに相談。不憫に思ったドラえもんは、彼に「友情カプセルとコントローラー」を渡してしまう。

 しかし、これはスネ夫の罠だった。彼はドラえもんに「友情カプセル」を取り付けて家来にしようとしたのだ。そうしてドラえもんをコントロールできるようになったスネ夫は、“ひみつ道具”を好き勝手使ってやりたい放題。のび太は大好きなドラえもんを取り返そうと画策するが、なかなかうまくいかない。

 最終的にのび太は「友情カプセル」を取り外すことに成功するのだが、そのとき通りがかった力士の足の裏に「友情カプセル」はつき、最後は「ふたりは親友でごんす」と、熱烈に力士に抱きしめられ泣き叫ぶスネ夫のコマで終わったこのエピソード。

 欲に駆られてドラえもんを利用し、痛い目に遭うスネ夫だったが、そもそも友達は自分の思うようにコントロールできるものではないのだ。親友であるドラえもんを救うためにのび太が奔走する姿がいじらしく、印象的だった。

 

 ドラえもんの“ひみつ道具”には便利で夢のようなものから、使い方を間違えると大変なことになるものまでさまざま。のび太をはじめとする作中のキャラたちは、個性豊かで人間味あふれるが、ときに欲望に溺れてしまうこともあるようだ。

 欲望に溺れて窮地に陥ることがないように、ぜひ教訓にしたいと思う筆者だった……。

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