■いつもはツンツンなのに思わずデレデレに!?『とある魔術の禁書目録』御坂美琴
原作:鎌池和馬氏、イラスト:はいむらきよたか氏による『とある魔術の禁書目録』のヒロインのひとりである御坂美琴は、作品の舞台である“学園都市”で第3位の実力を誇る“レベル5(超能力者)”で、最強の電撃使いだ。
すぐれた能力を持つうえ超お嬢様でもある彼女は、非常にプライドが高い。しかし努力家であり誰にでも分け隔てなく接するため、誰からも尊敬され慕われるタイプだ。
一方、主人公・上条当麻は美琴とは正反対に“レベル0(無能力者)”ではあるものの、異能を打ち消す“幻想殺し(イマジンブレイカー)”という特殊な能力の持ち主。美琴ははじめ自分の能力を無効化した上条を目の敵にしていたが、紆余曲折を経て彼に想いを寄せるようになる。
しかし想いを自覚する前も後も、上条にだけは理不尽な態度をとってしまう美琴。無効化できるとはいえ、ちょっとしたことでお得意の電撃を浴びせるのはいくらなんでもやりすぎだ。
そんな調子で“ツン成分”が多めの美琴ではあるが、もちろんしっかりデレる場面も。そのひとつが、美琴が上条と“大覇星祭(体育祭)で順位の低かった方が相手の言うことを聞く”という約束をし、勝利をおさめたときのことだ。
美琴は罰ゲームという名目で上条を連れ、とあるサービスの契約に出かけた。その目的は契約時にもらえる“ゲコ太(彼女がこよなく愛するゆるキャラ)ストラップ”だったのだが、それより重要なのは、特典をもらう条件は男女限定の“ペア契約”をすること。要は、恋人同士で行かなければいけなかったのである。
おまけに契約にあたっては“ペアであること”を証明するため、ツーショット写真を提出しなければならなかった。かくして美琴と上条は仲睦まじげな写真を自撮りすることになるのだが、そのとき照れまくる美琴の姿が実に可愛らしいのだ。
そもそも美琴は、罰ゲームという名目で上条と一緒に過ごすのを相当楽しみにしていたようで、当日の朝は幸せそうな笑みを浮かべて寝言をつぶやいていた。化け物級の強さを誇る超能力者も、ただの恋する女の子になってしまう瞬間があるのである。
今回は3名の“理不尽系ヒロイン”が作中で見せた意外な一面について紹介してきた。普段強気で敵なしにみえる彼女たちだからこそ、可愛らしい姿をみせられるとうっかりキュンとしてしまうものである。