『チェンソーマン』パワーや『涼宮ハルヒの憂鬱』ハルヒも…漫画やアニメに登場する“理不尽系ヒロイン”たちが見せた意外な一面3選の画像
『チェンソーマン』 Vol.3 [DVD](MAPPA)

 少年漫画やライトノベルなどにしばしば登場する“理不尽系ヒロイン”。自分本位な行動で周りを巻き込んだり困らせたり、キャラによっては暴力を振るったりすることもあるため、好き嫌いが分かれる属性であるだろう。

 しかしそんな理不尽系ヒロインたちも、ときにはいじらしい姿を見せることがある。その普段の横暴なふるまいとのギャップには、思わずキュンとしてしまうかも? そこで今回は、筆者の心に残っている“理不尽系ヒロイン”が作中で見せた意外な一面について紹介していく。

 

※以下では漫画『チェンソーマン』のアニメ化されていないエピソードの一部内容を含みます。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、気になる方はご注意ください。

 

■普段の暴君ぶりから一転、デンジにベッタリ!?『チェンソーマン』パワー

 藤本タツキ氏の『チェンソーマン』に登場するパワーは、血の悪魔が人間の死体に憑依した“血の魔人”で、見た目は頭に赤い角が生えた美少女だ。しかしそのビジュアルに反して、なぜか自分を「ワシ」、他人を「ウヌ」と呼ぶ老人口調を使い、常に偉そうな上から目線で話す。

 超ワガママかつ嘘つきな彼女は、何かまずいことになるとすぐ人のせいにする節がある。作中では上司に自身の勝手な行動を注意され、「コイツがヤレって言ったんじゃ!」と主人公・デンジに責任転嫁したり、他人の車を勝手に運転したうえ人間を轢き、持ち主に「ウヌの車じゃ わしのせいじゃない」とすべてを押し付けたりするなど、常軌を逸した言動を見せている。

 ちなみに作者の藤本氏は、『ジャンプSQ.』(2017年7月号)に掲載された対談で「高圧的で理不尽な女性が好き」と語っている。……ちょっと納得だ。

 そんなパワーだが、とある任務で怖い目にあったのをきっかけに、意外な姿を見せることになる。トラウマが理由で幼児退行を起こし、しばらくの間甘えん坊になってしまったのだ。

 そのときの彼女はデンジにずっとべったりで、着替えを手伝わせ、一緒に風呂に入ってもらい、同じベッドで寝てもらうなど、普段とはかけ離れた様子を見せた。さらにデンジが自分の世話のためにマキマとの旅行を断ったことに対し、「ワシを…嫌いにならんでくれええ……」と殊勝なセリフを口にするシーンも。

 しばらくすると落ち着き、普段の調子を取り戻したパワーだが、レアな一面には思わずキュンとしてしまった。

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