■完全拒絶されてなお信念あふれる名セリフ
最後に紹介するのは『機動戦士ZZガンダム』最終話「戦士、再び…」より、ジュドー・アーシタとハマーンの最終決戦で発せられたセリフだ。
戦闘の最中、ネオ・コア・ファイターから投げ出されたジュドー。ハマーンは「とどめは私の手で直接刺してやるよ」と、キュベレイのコックピットから出てジュドーを追う。
そして宇宙空間でもみ合いになると、ハマーンはジュドーに対して一緒に来いと迫った。作中を通し、ジュドーにアプローチをかけ続けたハマーンだったが、最終話ではジュドーから「あんたの存在そのものが鬱陶しいんだよ。あんただけ行けばいい」と完膚なきまでに拒絶される。
そして、ハマーンが発したのが「どう言われようと、己の運命は自分で切り開くのが私だ」という名言だ。完全拒否されてなお、このセリフには脱帽である。
ハマーンはこの後、ジュドーを相手にファンネルを使わない一騎打ちに敗れ、戦死する。享年22——。最期まで凛々しく、敬意を払わずにはいられないが、やはり、もっと彼女の活躍を見ていたかった。
ガンダムファンから今なお愛され続けるハマーン・カーンには、今回紹介できなかった名言も数多く存在する。そして、漫画作品を中心に、現在もその活躍と人気は広がりを見せている。1月17日の命日、ハマーンの名言や名シーンを振り返り、思いを馳せてみてはいかがだろうか。