■出撃すらできない悲しき機体…動く姿も見たかった「ビルケナウ」

　最後に紹介するのは『機動戦士Vガンダム』に登場したモビルアーマー（ＭＡ）「ビルケナウ」だ。先に紹介したザクレロやスカーレット隊は戦闘シーンはあったため、出撃には成功しているが、ビルケナウは出撃すら出来なかった機体になる。

　ＹｏｕＴｕｂｅのガンダムチャンネルでも「圧倒的な攻撃力を持ちながらも、真価を発揮できなかった悲劇のＭＡであった」と紹介されるほどだ。

　全長は２２.３ｍとＭＡとしてはサイズは控えめで、探知・情報管制能力に優れた前線戦闘指揮官用の機体となっている。武装はメガ粒子砲にメガマシンキャノン、接近戦用のクローアームが装備されており、高い戦闘能力を保持していた。

　エンジェル・ハイロゥ攻防戦で、試作機としてアルベオ・ピピニーデンの部隊が受領しており、隊長自ら乗り込み出撃しようとしたところを副隊長であるルペ・シノが乗るブルッケングの爆発に巻き込まれ、大破してしまった。

　それ以降は、ビルケナウが登場する場面は一切なく、出撃すらかなわなかった悲しき機体として有名となってしまう。

　ジェネレーター出力はＶ２ガンダムの７５１０Ｋｗを上回る１１９２０Ｋｗとなっており、３００ｍ超の巨大ＭＡドッゴーラと同じ。スペックや武装を見ると優秀な機体だっただけに、少しは戦う姿を見てみたかった……。

 

　登場人物が次々と散ってゆくＶガンダムやＩＧＬＯＯにも出オチのような扱いを受ける機体が多い。みなさんが思い浮べる出オチ機体はどれだろうか？

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