■宇宙海賊という奇抜な続編が面白い
続いて紹介するのは『機動戦士ガンダムF91』の続編にあたる『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の登場キャラたち。1994年に富野由悠季氏の脚本を基に、長谷川裕一氏が作画を務めた同作は、現在も続編が刊行され続けている人気シリーズである。
この作品の特徴は、奇抜でスタイリッシュなMSが登場することだろう。特にクロスボーン・ガンダムX1の造形は、頭部にドクロがあしらわれており、武装にはシザー・アンカーやアンチ・ビーム・コーティング・マントといった特異なものを装備している。他のガンダムと比較してもそのかっこよさは唯一無二だ。
作中にはあの、シーブック・アノー(キンケドゥ・ナウ)やセシリー・フェアチャイルド(ベラ・ロナ)が登場し、主人公トビア・アロナクスを巻き込んだ、宇宙海賊クロスボーン・バンガードと木星帝国の戦いを描いている。ゲーム作品を中心に幅広く認知されている『機動戦士クロスボーン・ガンダム』だが、ぜひアニメ作品として見てみたいものである。
今回紹介することは叶わなかったが、ガンダム外伝作品とその登場キャラは数え切れないほど存在し、ガンダムの世界観を広げ続けている。
ゲーム作品からコミカライズされた『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』に登場するマスター・ピース・レイヤー、『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』のユウ・カジマらもその一例だ。
1989年に刊行された『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は、2021年に念願のアニメ化がなされた。今後も数多くの外伝作品、続編作品がアニメ化されることを熱望してやまない。