『ドラゴンクエスト』シリーズは1986年にファミコン版の初代ドラクエが発売されてから、日本を代表するRPGとして多くの人に愛されている作品だ。しかし、シリーズの中には何も知らずに挑むとストーリーを進められず、詰みかねない仕掛けがある作品も少なくない。
今回は数多のプレイヤーを泣かせてきた『ドラクエ』シリーズの難しすぎる仕掛けを3つ紹介させていただく。
■『ドラクエ6』レイドック城に入るための「貴族の服」
最初に紹介するのは「ドラゴンクエスト6 幻の大地」で下の世界のレイドック城に侵入する際に必要となる「貴族の服」だ。
レイドック城を初めて訪れた際は、入ろうとしても入り口の兵士によって阻まれてしまう。しかし、ストーリーを進めるためにはレイドック城に入ってイベントを発生させる必要がある。どうにかして城に潜り込めないか、ストーリーを進められないかと色んな人に話しかけたり、違う街に行ってもイベントが発生することはない。
城に入るためには、防具屋に売っている「貴族の服」を購入して主人公に装備させ、王子だと門番を騙す必要がある。しかし、「貴族の服」を装備すると門番を騙せるというヒントは、街の人から王子に似ているという会話くらいなのだ。
その情報から、城に入るか、王様と会えばいいかが考えられるが、まさか街の防具屋で普通に売っている服を買って装備し、門番を騙すという発想まではなかなか辿り着けない。
■『ドラクエ2』重要な役割が二つあった「じゃしんのぞう」
「ドラゴンクエスト2 悪霊の神々」で使用することになる「じゃしんのぞう」も情報がなければどのように使えばいいのかわからないアイテムだろう。
「じゃしんのぞう」は、ロンダルキアへの洞窟」の入り口を見つける際に必要というヒントを受け、海底の洞窟で入手するアイテムになる。
ロンダルキアへの洞窟の入り口を見つけたことで、このアイテムの役目は終わったと思ったプレイヤーも多いはずだが、実はもう一つ大きな役割が残っている。ラストダンジョンであるハーゴンの神殿で、1Fから2Fにワープするために必要となるのだ。
ロンダルキアへの洞窟で使用する際には北のお告げ所でヒントをもらえるが、ハーゴンの神殿に関しては情報がないから厳しい。使用する場所はダメージ床に囲まれた十字型の床中央というわかりやすい場所だが、そこでもう一度「じゃしんのぞう」を使用するとは、知らなければなかなか気づかないものだ。
床を調べるところまでは思い至るプレイヤーも多かったはずだが、一度使ったアイテムを再び使用するという発想に辿り着いたプレイヤーは少ないだろう。
重要アイテムでも売ることができるドラクエ2で数少ない売却不可能アイテムとなっており、最後まで手元に残っているのが、せめてもの救いである。
現在ではネットなどで有名になっている難所だが、事前情報なしでクリアしたプレイヤーには尊敬の念を抱いてしまう。