2022年はアニメが豊作の年で、『チェンソーマン』『SPY×FAMILY』といった大ヒット漫画の満を持してのアニメ化や、36年ぶりのアニメ化となった『うる星やつら』、意外な大穴から話題作として注目を集めた『パリピ孔明』に『ぼっち・ざ・ろっく!』『リコリス・リコイル』など、何を見ればいいのか困るほどアニメの話題で満載だった。
2022年も終わりを迎えようとしているが、今から30年ほど前のアニメファンはどのような作品に夢中になっていたのだろうか。振り返ってみると意外や意外、現在でも第一線で活躍する漫画家の作品が原作の名作アニメが放送されていた“当たり年”だった。
たとえば、今年10月24日発売の『週刊少年ジャンプ』で実に3年11か月ぶりに『HUNTER×HUNTER』の連載が再開されたが、同じく冨樫義博氏の代表作である『幽☆遊☆白書』は、ちょうど30年前となる1992年10月からアニメ化がスタートした作品。
当時はゴールデンタイムに多くのアニメが放送されていた時代で、1992年に放送されたアニメの布陣は、『幽白』以外もかなり豪華なラインナップ。冨樫氏の妻でもある武内直子氏の漫画が同時期にスタートしたアニメ『美少女戦士セーラームーン』。こちらも1992年から放送開始となったシリーズで、惑星や宝石をモチーフにした幻想的でおしゃれな世界観や、ドキドキする恋愛展開、少女たちが変身して戦うバトル要素が当時の少女たちを熱狂させた。
同作のアニメは1992年より主人公は変えずに新しい敵や仲間、新たな変身アイテムを登場させるかたちで続き、5年にわたって放送された。現在の30代から40代の女性は誰しも夢中になった思い出があるだろう。