■イザーク・ジュール…ツンデレ系の自信家

 最後に紹介するのは、『機動戦士ガンダムSEED』より、イザーク・ジュール。母親がプラント最高評議会議長であるイザークは、士官アカデミーを次席で卒業。ザフトのエリートパイロットの証である赤色の制服を纏った。家柄、実力共にエリートのイザークであるが、作中ではイケ好かないうぬぼれ行動が見られる。

 PHASE-11「目覚める刃」では、アークエンジェルが月艦隊と合流する前の、たった10分間で撃破すると豪語。ニコル・アマルフィは「10分ほどしかありませんよ」とイザークを制止するのだが、「臆病者は黙っているんだな」と一蹴。「10分しかないのか、10分はあるのか、それは考え方ってことさ」と強気な姿勢を見せる。

 しかし、結果は覚醒したキラ・ヤマトに敗北。エールストライクガンダムのアーマーシュナイダーで、コックピットを切り付けられた。この際、ヘルメットのバイザー部分を破損し、顔に大きな傷を残すこととなる。

 イザークの名言「痛い、痛い、いたいー」は、このシーンで生まれた。相手の力量を見抜けなかった、イザークのうぬぼれが招いた結果である。

 イケ好かないイザークだが、PHASE-29「さだめの楔」のニコル戦死や、PHASE-30「閃光の刻」において、アスラン・ザラとディアッカ・エルスマンが戦闘中に行方不明になったことを受け、少しずつ心情や態度に変化が表れていった。

 PHASE-31「慟哭の空」では、帰還したアスランに対し「貴様! どの面下げて戻って来やがった!」と、罵声を浴びせながらも、満身創痍のアスランの身体を支える優しさが見られた。イケ好かないエリートではあるが、仲間思いのツンデレや、作品を通して心の成長が見られるところなどが、イザークを不思議と好きになってしまう理由なのだろう。

 

 今回紹介しきれなかったが、ガンダム作品には一癖も二癖もあるエリートうぬぼれキャラが多く存在する。今後展開される作品や、過去作を見返す際などには、ぜひそんなキャラクターにも注目して、視聴していただきたい。

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