ドラゴンクエストシリーズでは個性豊かなキャラクターが登場し、物語を盛り上げてくれる。
しかし、中にはプレーヤーからネタキャラとして弄られるようなキャラクターも多く存在している。
今回はよくネタにされる3人を紹介させていただく。
■『ドラクエ7』キーファ…まさかの途中離脱に「種返せ!」
最初に紹介するのは『ドラゴンクエスト7』に登場する主人公の幼なじみキーファ。グランエスタード国の王子で主人公が冒険に出るきっかけを作るキャラクターでもある。力とHPが伸び、メインアタッカーとして活躍、パーティーの主力となる存在だ。
しかし、キーファは過去の時代に出会ったユバールの踊り子ライラに恋をしてしまい、王子としてではなく、自分のやりたいことを選ぶと言って過去の時代に残り、主人公たちと別れることになる。
装備品は戻ってくるが、キーファに与えていたステータスUPアイテムの種や木の実は戻ってこないので無駄になってしまう。そのため、貴重なアイテムである種をキーファに与えていたプレイヤーにとっては、衝撃の展開と言えるものだった。
こうした事情により、キーファはプレイヤーたちから「種泥棒」という不名誉な称号で呼ばれネタにされているのだが、彼のパーティ離脱が怒りを買った理由それだけではない。
例えば、父親や妹への別れを直接言わず主人公たちに任せたことや、よりにもよって作中屈指の難易度を誇るダーマ地方前での電撃離脱などが挙げられる。
さまざまな要因からネタにされ続けてきたキーファは、ついには公式からもいじられる羽目になり、『ドラゴンクエストウォーク』に登場する「キーファの剣」という武器には「きのみをたべる」という技があるほどだ。
■『ドラクエ8』ククール…戦闘では“タンバリン専属”の不遇
続いては『ドラゴンクエスト8』に登場するククールを取り上げたい。イケメンなのに「タンバリン」とネタにされている不遇なキャラだ。
ククールは僧侶タイプで高威力の特技や呪文は覚えないが、高い素早さと回復呪文でパーティーの生命線とも言えるキャラクターだ。彼が「タンバリン」と呼ばれてしまっている原因は、有能アイテム「ふしぎなタンバリン」が原因となっている。
ドラクエ8のテンションシステムは最大で4段階上昇し、1段階上がっただけで、与えるダメージや回復量が1.5倍、最大までテンションを上げると7.5倍にもなる。
使うとテンションを1段階上昇させる効果を持つ「ふしぎなタンバリン」はいとも簡単に高威力の攻撃を繰り出せるようになる、ドラクエ8で最強クラスのアイテムと言ってもいい。
ククールは高い素早さで他の仲間より先に行動しやすく、強力な攻撃手段がないことから必然的に“タンバリン専属”になってしまい、戦闘中、常にタンバリンを打ち鳴らしているキャラというイメージが定着してしまった。
また、『ドラゴンクエストヒーローズⅡ』に参戦した際には、特技として味方のテンションを上げやすくする効果を持つ「ふしぎなタンバリン」という特技を使用することができるため、こちらもまた公式公認のネタと言えるだろう。