「雪山のロマンス」「のび太の結婚前夜」でも…『ドラえもん』でしずかがのび太を選んだ“決定的な2つのきっかけ”の画像
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 国民的アニメ『ドラえもん』に登場する可愛くて人気者のしずかちゃんは、将来、野比のび太と結婚するヒロインとして知られている。

 本作には“出木杉くん”という、優秀で男前なキャラクターも登場しており、彼もまたしずかに想いをよせる様子を見せていたりする。このようにしずかの周りにはいろいろな個性の男性陣が集まっており、言ってみれば“よりどりみどり状態”だった。

 一方で、のび太はドラえもんに頼ってばかりで、どちらかというと情けないシーンが多い。あらためて考えると、彼のどんなところにしずかは惹かれたのか……と、不思議に思ってしまうのは筆者だけではないはずだ。

 そこで今回はモテモテのヒロイン・しずかがのび太を結婚相手に選んだ“決定的なきっかけ”と思われる出来事について紹介していこう。

■しずかがのび太を結婚相手に選んだ理由を明言した「雪山のロマンス」

 実はしずかが、“のび太を結婚相手にする”と明言したエピソードがある。それがコミックス20巻に収録されている「雪山のロマンス」での一幕だ。

 ある日のび太は、将来本当にしずかと結婚できるのかが不安になり、ドラえもんに頼み込んで未来の自分としずかを見てみることにした。

 ひみつ道具の「タイムテレビ」に映し出されたのは、結婚が成立する前のある日の様子。雪山登山に誘うしずかに、のび太はぐずぐずと煮え切らない。しびれを切らしたしずかは「いいわよ、もう」と、彼を置いて出かけてしまう。

 それから先の未来を見てみると、なんと彼女は雪山で遭難していた。のび太は急いで「タイムふろしき」で大人の姿になり、救助しようとする。突如現れたのび太を見て安堵するしずかだったが、当ののび太はいつものごとく彼女の足を引っ張ることばかり……。

 颯爽と彼女を助けるつもりだったのにと、自身の不甲斐なさを思い知るのび太。結局、しずかが救助を手配するなどして、2人は無事生還を果たすのだった。

 現代に戻り、このままではしずかと結婚できないと落ち込むのび太だったが、しかし、未来の様子を見てみると、しずかがのび太に「のび太さんと結婚するわ」と予想外の言葉をかけていた。

 感謝を伝えながら大号泣するのび太を慰めるように、しずかは「そばについててあげないとあぶなくて見てられないから」と、優しく諭していた。

 ここで初めて語られた、しずかがのび太を選んだ理由。どこか頼りなくて危なっかしい彼をそばで支えてあげたいという、深い愛情がわかる重要なシーンになっている。

■実は子どものころから?「しずちゃんさようなら」で分かるしずかの愛情の深さ

 しずかがのび太に対して持つ愛情の深さは、子どものころから培われてきたものなのかもしれない。それが分かるのが、コミックス32巻に収録されている「しずちゃんさようなら」のエピソードだ。

 先生にひどく叱られたのび太は、将来しずかを幸せにすることができないと落ち込み、子どものうちに彼女と別れようと決意する。

 突然「さよなら」という伝言を受け取ることになったしずかは困惑……彼女はのび太が思い悩んで自ら命を絶とうとしていると勘違いし、彼の家へ急いで駆けつける。

 ところがのび太はしずかに嫌われるために“周囲の人間から嫌われる”ひみつ道具「虫スカン」を多量服用し、全身から“ふゆかい放射能”を放出しながら瀕死の状態に陥っていた。

 ドラえもんはおろかのび太のママまで逃げ出すほどの状況だったが、しずかは決死の覚悟で彼を救うために飛び込んで行く。そしてその後、具合が良くなったのび太に「あなた弱虫よ!! 先生にしかられたぐらいで……」と、泣きながら訴えるのだ。

 ここからも、彼女がのび太に対して妥協や適当な気持ちで接しているわけではないことがわかる。

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