■ちょっと発売するのが遅すぎた!? 白熱するバーコード対決「データック」
バーコードリーダーを搭載した本体に専用のミニカセットを装着してカセット口に差し込み、バーコード入力で対決する一風変わった周辺機器「データック」。『ドラゴンボールZ 激闘天下一武道会』や『SDガンダム GUNDAM WARS』など、バーコードを用いたゲームで使用可能だった。
実際に対決は白熱するのだが、いかんせん発売するのが遅すぎた印象も否めない。1992年の年末に登場したものの、世間ではすでに「スーパーファミコン」が発売されて2年が経過している。購入するなら、スーファミ本体に目が行ってしまった人も多かったと思う。それでも、面白かったのは間違いないのだが。
■ボタンは叩くのではない! 擦りまくって新記録樹立を目指せ!「ハイパーショット」
コナミから発売されている『ハイパーオリンピック』などで新記録樹立に必ず必須となったのが、大きな2つのボタンがついた周辺機器の「ハイパーショット」だ。コントローラーではなく、“ショット”と銘打つところにセンスを感じる。
筆者が小学生時代にはファミコン対決が流行り、どれだけ記録を伸ばすのかが焦点となっていたものだ。「ハイパーショット」は、RUNボタンを叩いたり押すものではない。とにかく擦りまくって、スピードを上げていくのだ。
一人プレイの場合はコインを使用するものの、友達との対戦では邪道となったので指か爪で対決していたものだ。若かったからいいものの、今だったら爪が割れて指先が腱鞘炎になっていただろうな……。
■みんなでワイワイ飛び跳ねる!「ファミリートレーナー」
昭和の時代、専用マットでキャラクターが同じ動きをするゲームが存在していた。それが「ファミリートレーナー」だ。WiiやNintendo Switchでも進化したバージョンがバンダイ(現バンダイナムコエンターテインメント)より発売されており、まさにその先駆け的存在といえる。
飛び跳ねたりすると近所迷惑になってしまうので、筆者もひっそりと遊んでいた記憶がある。専用ソフトは『アスレチックワールド』や『エアロビスタジオ』、『突撃!風雲たけし城』もあったな。周りにはそれなりに普及していたので友人宅で思いっきり遊んだら、下の階から怖いお兄さんが苦情を言いに来たぞ。あれにはビビったな……。
ファミコンの周辺機器は、今回紹介したもの以外にも多数存在している。今でもたまにネットショップやオークションで高額で販売されているのを見かけるが、当時は持っているだけでドヤ顔できていたものだ。
そういえば筆者は、兄とお年玉を出し合って「ディスクシステム」を購入した。あれも周辺機器になるのだろう。500円でゲームの書き換えができて夢のようだった。