『ドラえもん』どくさいスイッチにヘソリンスタンド!悪用厳禁…効果が強力すぎて“ヤバい”ひみつ道具3選の画像
てんとう虫コミックス『ドラえもん』第1巻(小学館)

「タケコプター」や「どこでもドア」をはじめ、『ドラえもん』に登場するひみつ道具の数々には、その夢あふれる効果に思わず欲しくなってしまったという思い出を持つ人も多いだろう。しかし中にはちょっと……いやかなり安全性に難のあると思われるひみつ道具も多く存在する。

 もし使用者が悪意を持って使ってしまったら恐ろしい結果を生み出してしまう可能性も……。今回は、そんなひみつ道具の中から特に“ヤバい”ものを3つセレクトしてみた。

■押すだけで誰でも存在ごと消せる!「どくさいスイッチ」

 悪用厳禁の“ヤバい”ひみつ道具の筆頭として真っ先に思い浮かべるのは、なんといっても「どくさいスイッチ」(てんとう虫コミックス第15巻で登場)をおいて他にない。

 そもそも名前からしてインパクトが強い「どくさいスイッチ」だが、その効果は、消したい相手の名前を呼びながらスイッチを押すと、その人が実際に消えてしまうというもの。

 消えた人が「最初からいなかった」ことになってしまうのも「どくさいスイッチ」の恐ろしいところだ。作中では、ジャイアンに殴りかかられたのび太が反射的に使った結果、ジャイアンはその場から消え、そして皆の記憶から消えてしまった。

 さらに、ジャイアンがいなくなった代わりに粗暴になったスネ夫までも消し去ってしまったのび太は、恐ろしくなってもう使わないようにしようと考える。だが、昼寝して周囲の人たちからバカにされる夢を見て、うなされつつ「誰もかれも消えちまえ」とスイッチを押してしまったのだった……。

 世界でたったひとりの人間になってしまったのび太が何を思い、どう行動したか、その結末はここでは語らない。しかし、結論から言えば「どくさいスイッチ」は、邪魔な人を消して独裁するためではなく、むしろ独裁者をこらしめるためのひみつ道具だったのだ。

 とはいえ、もしも使用者がのび太のように良心の呵責に耐えきれないタイプではなかったとしたら? という疑問は残る。本来の使い方が発揮されることなく本当に独裁できてしまう可能性が全くないと言えるのだろうか?

 そもそも作中できっかけとなったのは、のび太が「ジャイアンさえいなかったら」とボソッとつぶやいたことだった。誰しも人間関係の中で不満を持ち「アイツ消えてくれないかな」と思ってしまうことはあるが、それを戒めるためだけに、使い方次第では好き勝手に人間を消し去って本当に独裁できてしまうかもしれないひみつ道具を使うのは、ドラえもんちょっとやり過ぎじゃない? と思ってしまう。リターンに対してリスクが大きすぎる、と感じるひみつ道具はいくつもあるが、「どくさいスイッチ」はその代表格であるとも言えるだろう。

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