■『ジャンプ』にも多い! 低身長のかっこいいキャラたち
続いては、井上雄彦氏『SLAM DUNK』の宮城リョータ。湘北バスケ部のポイントガードで、その身長は168センチ。そう低くはないようにも思えるが、バスケ界ではやはり頭ひとつぶんほかの選手より小さく見える。
そんな彼の得意分野は、運動能力の高さとテクニックを活かしたスピードプレイ。速攻が得意で、安西先生からはチームに「スピードと感性をもたらした」と評価されていた。持ち味を生かした彼のプレイは、背が低めのバスケットプレーヤーに希望を与えたことだろう。
『ジャンプ』からは冨樫義博氏『幽☆遊☆白書』の飛影も推したい。A級妖怪の彼の身長は作中で、“池乃めだかくらい”と形容されていた。池乃めだかの身長は150センチ前後なので、おそらく同じくらいだろうと推測される。
飛影は小柄な見た目ながらも邪王炎殺拳と剣技の使い手で、素早い動きと格闘センスには蔵馬も一目置いているほど。人気投票の結果は第1回・第2回ともに1位で、作中の人気を蔵馬と二分する人気キャラだ。
諫山創氏による『進撃の巨人』に登場する、“人類最強の兵士”と謳われるリヴァイ・アッカーマンも決して身長が高いとはいえない。主人公のエレンとミカサがともに170センチなので余計にその身長差が目立つが、実際、彼の身長は160センチだという。
若いころから筋肉をつけると身長が伸びにくいという説があるが、それが本当なのだとしたらまさしくリヴァイはこの例だろう。小回りの効く小柄な体躯で巨人をなぎ倒していくさまは、見ていて気持ち良ささえ感じる。
日番谷、飛影、リヴァイという低身長キャラの共通点は、クールな性格と目つきの悪さ。見た目と中身のギャップに女子は弱い。もちろんカッコ良さに身長は関係ないが、私たちは彼らの見せる「可愛いのにカッコ良い」というギャップに心奪われてしまうようだ。