■返事のないチョッパーに一言「八つ裂きにされたのかしら」
空島でのエピソードをもう一つ。252話でもロビンは仲間のピンチに痛烈なセリフを放っている。
1人でメリー号に残っていたチョッパーだったが、敵襲を受けてメリー号は大きな損傷を負ってしまう。そこへロビン、ナミ、ゾロが合流するのだが、その様子を見てすぐに異変に気づく。ナミはチョッパーの安否を確認しようと「チョッパー!!? どこ!??」と、大きな声で彼を呼ぶ。
しかし、チョッパーからはなかなか返事がない。その様子にロビンは「八つ裂きにされたのかしら」とサラリと言ってのけるのだ。これに対して「コワイ想像やめてよ!!!」とツッコむナミ。もはやこの二人、お笑いコンビのボケとツッコミのように見えてくる。
麦わらの一味のなかで比較的チョッパーには優しいロビンだが、毒舌を吐くのは人を選ばないようで、真っ先に物騒な言葉を口にしたこのシーンに思わず笑ってしまった。もしかしたら彼女は、究極のマイナス思考なのかもしれない……。
■思わずゾロもツッコんだ「ゴーストに呪い殺されたのかしら」
『ONE PIECE』内でのロビンの毒舌には、ウソップやナミがツッコむ描写が多い。しかし、ツッコミ役が不在で、普段クールなゾロですらツッコんでしまったという珍しいシーンがあった。
第444話のスリラーバーク編でのこと。ミニメリー2号に乗船して偵察に向かったナミ、ウソップ、チョッパー。しかし突然ナミの悲痛な叫び声が響き、サニー号に残っていたサンジはナミの名前を呼び、安否を確認しようとしていた。
応答がないナミの様子を見たロビンは「今の悲鳴 ゴーストに呪い殺されたのかしら…」とポツリ。思わずゾロが「縁起悪ィ事言うヒマあったら 船を近づけるぞ」と、珍しく彼女を制していた。
仲間が悲鳴をあげて消えたにもかかわらず、「呪い殺されたのかしら」と真顔で発言をして周りをザワつかせるロビン。顔色1つ変えない彼女の毒舌に、仲間たちは振り回されているのかもしれない……。
ポーカーフェイスでサラリと物騒な発言をすることが多いロビン。彼女の毒舌は、ファンの間でも人気があり、「面白い」と人気があるようだ。
美人で知的、クールなキャラのロビン。しかし実は「天然なのでは?」と感じてしまうセリフも多々ある。そんなギャップがさらに魅力的なロビンの今後の“毒舌”にも注目して、作品を楽しんでみてはいかがだろうか。