
尾田栄一郎による『ONEPIECE(ワンピース)』(集英社)は、1997年から現在にいたるまで世界中で愛されている作品だ。
本作では、“海賊王”を目指すモンキー・D・ルフィが「ひとつなぎの大秘宝」を手に入れるため大冒険を繰り広げていく。彼が率いる“麦わらの一味”にはとくに魅力的なキャラクターが揃っているが、その一人である考古学者「ニコ・ロビン」にスポットを当てたい。
クールな美人で博識なロビンは、麦わらの一味の冒険にはなくてはならない存在でもある。そんな彼女が放つ「毒舌だけどちょっと面白いセリフ」がじわじわとファンの間で話題になっているのだ。今回は、彼女のクスッと笑える“面白セリフ”を厳選してお届けしよう。
■辛辣なロビンにクスリと笑える「人として恥ずかしいわ」
仲間たちに向けてロビンの毒舌が炸裂したのが、第472話スリラーバーク編での一幕。
ルフィの影を入れられた巨大なゾンビ・オーズと戦うために、フランキーが考案した戦闘方法「パイレーツドッキング6 巨大ロボ戦士ビッグ皇帝」を披露したとき、フランキーを中心に仲間たちが組体操のように頭部や手足を担うなか、「左腕役」のロビンは無反応。
「おい!! 何してる!! 早く左腕にドッキングしろ!!」とロビンを急かす一同に、「人として恥ずかしいわ」と、冷たく言い放ったのがこのセリフ。
よほど嫌だったのか、彼女は続いて「もう二度と誘わないで『ドッキング』」と口にしており、ロビンの一言で我にかえったロロノア・ゾロは、自身の不覚を後悔して「いや…忘れよう」と、呟くのだった……。
■ロビンのネーミングセンスに驚愕「暗黒丸」
麦わらの一味が乗船していた“ゴーイングメリー号”が航行不能となり、第439話で新しい海賊船として仲間に迎え入れられた“サウザンドサニー号”。
「名もねェ船じゃ出航に勢いがつかねェ」と言うフランキーの言葉を受け、船の名前を考える船員たち。アイスバーグが提案したこの“サウザンドサニー号”という名前を聞いて、絶賛したロビンだったが、「私の『暗黒丸』より……」と、密かに考えていた名前を口にする。
ロビン以外にも、ゾロの「ライオネル親方」やサンジの「ムッシュひまわり」など一味はそれぞれ独特のセンスで新しい船を名付けようとしていたが、そのなかでもロビン提案の「暗黒丸」のネーミングセンスは衝撃的だった。
サニー号のデザインは可愛らしいライオンのような顔がついている。メリー号に続いて比較的ポップな印象の強いサニー号に「暗黒丸」と言い放つロビン。そのセンス、天然すぎるだろう……。
■仲間がピンチでも冷静すぎる「食べられたんなら雲が赤く染まる筈」
ロビンは仲間の身に危険が迫ったとき、何かと“不吉”な発言をするのが通例となっていた。そんな彼女の毒舌が冴えたのが、第245話の空島編の一幕。
生贄の祭壇に到着したロビン、ゾロ、ナミ、チョッパーだが、そこで空サメに襲われてしまう。祭壇に3人を残し応戦したゾロ。慣れない環境での戦闘に苦戦し、空サメとともに雲のなかに潜って姿が見えなくなってしまっていた。
ナミが「もしかして食べられちゃったのかな…!!!」と心配そうに言うと、チョッパーは「ギャ〜〜!! ゾロが食われたァ〜!!!」と、パニック状態に。
そんな局面でロビンは「……食べられたんなら雲が赤く染まる筈」と冷静に分析。「何コワイ事言ってんの!? ロビン!!」と、思わずナミがツッコんでいた。
考古学者で知的な彼女らしい発言ではあるが、仲間のピンチを前にしてもあまりに冷静すぎるだろう……。