■「新たな層に作品を知ってほしい」思いも

 作品によって、再アニメ化の際の声優変更についてはさまざまなパターンがあるようだ。

 これらの事象に対して、人気声優の白井悠介が11月13日、自身のYouTubeチャンネル「しらいむチャンネル」にて声優変更事情について語り、大きな話題を集めた。

 白石は制作サイドの事情について「期間が空くと声優も変わりがち。もともとのファンの方は、もちろんその作品が素晴らしい作品って知ってるから、ある一定数見ると思う」と語り、続けて「さらに、その作品を聞いたことあるけど見たことがないという今の若者とか、知らない層に見ていただきたいという思いで声優を新しく変えて制作しているというのもあると思う」と推察。

 確かに、声優自身の引退や死去などやむを得ない事情ももちろんだが、「新たな層にも作品を知ってほしい」というのは大いにうなずける。ましてやアニメの制作技術の進化や視聴者層の好みも時を経て変わっていくものなのだから、どの作品も現代風になるのは仕方のないことかもしれない。

 とはいえ思い出のある大好きな作品が、どこか知らない遠いものになってしまう「さみしさ」も誰もが感じるものだろう。ここはひとつ「もう一度大好きな作品が日の目を見た」という観点でリメイク版を楽しんでみるのはいかがだろうか。

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