■バトル+頭脳戦・心理戦
【蔵馬VSクロロ=ルシルフル】のカードは、戦闘だけでなく頭脳戦も激化しそうだ。クロロの能力、相手の念能力を奪う「盗賊の極意(スキルハンター)」と、複数の能力を同時に使うことを可能にする「栞のテーマ(ダブルフェイス)」により、今クロロがどの能力を表に出しているのかを慎重に洞察する必要があるからだ。
その点、蔵馬なら先の先まで読みつつ、ありとあらゆる魔界植物を駆使して応戦できそうだ。とはいえ、クロロはかなり強いので、ここはひとつ気合を入れて妖狐の姿に戻ってから戦いに臨んでもらいたい。
蔵馬でもう一戦、【蔵馬VSシャウアプフ】はどうだろうか。単純に“植物VS虫”という視点で興味深いのもあるが、プフの能力は催眠作用があったり相手の精神状態を探ったりと、精神系のものが目立つ。そのため、蔵馬とのカードでは高度な心理戦が期待できるのではないか。
■パワー系対決の頂上決戦……?
最後にパワー系対決だが、『幽☆遊☆白書』サイドでは、パワー系といえばもう、イコール戸愚呂弟になるのではないだろうか。【戸愚呂弟VSウボォーギン】、【戸愚呂弟VSモントゥトゥユピー】など、どれも良い戦いをしそうだが、ここは敢えて【戸愚呂弟VSビスケット=クルーガー】を推したい。
普段は可愛らしい少女の格好をしているビスケだが、真の姿は推定身長2メートルを超えるゴリゴリのマッチョ。たいていの敵は一発殴るだけで殺してしまうほどのパワー、見た目のインパクトともに、戸愚呂弟といい勝負だ。100%になった戸愚呂弟とビスケのパワー対決、果たして軍配が上がるのはどちらだろうか……。
考えれば考えるほど魅力的な対戦カードが浮かぶ『幽☆遊☆白書』VS『HUNTER×HUNTER』。キャラクターの多さや個性が魅力の冨樫作品ならではのことだろう。
なお『冨樫義博展-PUZZLE-』は東京では2023年1月9日まで、その後は大阪、福岡でも開催予定である。『HUNTER×HUNTER』の今後の展開を期待するとともに、これを機に過去作にもじっくりと目を通して、存分に“冨樫ワールド”を味わってみてはいかがだろうか。