■第2位『天空の城ラピュタ』
続く第2位には『天空の城ラピュタ』がランクイン(22.7%)。
1986年公開の『天空の城ラピュタ』は、空に浮かぶ伝説の城ラピュタと、ラピュタ王の血を継ぐ飛行石を持つ少女シータをめぐる冒険物語。
空を舞台にした同作は、ムスカ大佐やドーラ一家との追い追われるというドキドキ感がある。やはり冒険モノには誰もがロマンを感じるもの。どこか昔の異国のような雰囲気にも、憧れを感じた人が多いようだ。
ラピュタのようなロマンあふれる遺跡だけでなく、パズーが暮らす鉱山についても「行ってみたい」という意見が寄せられた今回のアンケート。なお、ジブリ公式サイトでは『天空の城ラピュタ』の舞台設定について明かされており、イギリス・ウェールズ地方について「大いに参考にした」とモデルにされたことが名言されている。
選んだ人からは「映画を見ているとワクワクするから」(41歳・女性)、「ラピュタに行って巨神兵に会ってみたい」(40歳・男性)、「パズーと同じダンゴ入りスープを買ってみたい」(18歳・男性)というコメントが集まった。きっと『ラピュタ』の世界が本当に体験できたら、かつてない空での冒険にワクワクすることだろう。
■第1位『となりのトトロ』
そして見事第1位に輝いたのは、25.7%を集めた『となりのトトロ』だった。
1988年公開の映画『となりのトトロ』の舞台は昭和30年代前半の日本の田舎町。母の病気の療養のために引っ越してきた草壁一家のサツキとメイ姉妹が、不思議な生き物のトトロに出会うというストーリーだ。
誰しもの頭に浮かぶ田舎の原風景は、見ているだけでノスタルジックな気持ちを掻き立てる。川で冷やす新鮮な野菜を丸かじりしたり、夏には蚊帳の中で眠ったりなど、今の日本にはなかなかないであろう懐かしい景色に憧れる気持ちがあるのだろう。
また、サツキとメイがトトロに出会うシーンはどれも景色が美しい。メイがトトロに初めて会う森の中や、トトロにつかまって夜の空を飛ぶシーン、ネコバスに乗って母に会いにいくシーンなどは、中でも特に幻想的だ。
なお、埼玉県狭山丘陵の山林はトトロの風景モデルの1つであることから「トトロの森」として一般市民向けの散策地として公開されているほか、森林保護などの活動も行われている。とはいえ“聖地”やパークではなく、実際にサツキやメイが暮らす『となりのトトロ』の世界に飛び込んでみたいというファンは多いはず。アンケートでは、「ああいういかにも田舎というのに憧れる」(30歳・男性)、「自然が美しいので、長期間に渡って暮らしてみたい」(31歳・女性)、「ネコバスに乗ってみたい! 電線の上を走るシーンが好き」(34歳・女性)という声が集まった。
ジブリの世界観は、和洋さまざまあるが、どれも見ているだけでワクワクする魅力がある。ジブリパークでその世界を体験できたら、きっと素晴らしい思い出になるだろう。