身体能力が飛躍的にアップ !『聖闘士星矢』『GANTZ』にも登場する“一度は着てみたいバトルスーツ”3選の画像
ヤングアニマルコミックス『ベルセルク』第1巻(白泉社)

 バトル漫画には、得てして能力を飛躍的に向上させる「バトルスーツ」が存在するものだ。人知を超えた存在との対決では、生身の肉体では対応しきれない場面が少なくない。そんな時に登場するのが、自身の持つ力を著しくアップさせるバトルスーツである。誰もが一度は着てみたいものであり、少年だけでなく大人になっても心をくすぐられてしまうだろう。

 そこで、人気漫画に登場する一度は着てみたい魅力的なバトルスーツをここで紹介していこう。

■小宇宙を爆発させるのに必要!聖衣(クロス)を身に付けて闘う『聖闘士星矢』

 まずは、1985年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載が始まった車田正美氏の『聖闘士星矢』から。この作品は星座やギリシャ神話を学べる要素もあり、なんといっても小宇宙(コスモ)や聖衣(クロス)、聖闘士(セイント)といった抜群のネーミングセンスが素晴らしかった。

『聖闘士星矢』に登場するバトルスーツは聖衣(クロス)と呼ばれる防具で、これをまとわないと希望の存在である“聖闘士”とは言わないのだ。

 この聖衣は“体内の宇宙エネルギー”である小宇宙(コスモ)と連動しているのだが、これを高める(コスモを燃やす)ことで能力が解放され聖衣と呼応し、爆発的な攻撃力を生み出すことが可能となるのだ。よく考えられており、子どもが真似したくなるシステムといえよう。

 聖衣は主人公星矢が身に付ける青銅聖衣(ブロンズクロス)のほか、階級別に白銀聖衣(シルバークロス)と黄金聖衣(ゴールドクロス)の3種類が存在している。

 なかでも黄金聖衣をまとう12人の黄金聖闘士(ゴールドセイント)たちは人知を超えた存在であり、学校ではどの聖闘士が一番強いのか友人たちと議論をしたものだ。12星座がモチーフとなっているだけに、誰でも自分の星座の黄金聖闘士がいるというのも楽しめる理由だった。

 この聖衣は闘いのたびに損傷してしまうこともあるのだが、生命が宿っているので自己修復できるという優れものでもある。この聖衣があったからこそ、聖矢は敵との闘いで何度でも立ち上がってペガサス流星拳を叩きこんでいけたのだろう。

■星人と闘うために用意された! 正体不明な漆黒のバトルスーツ『GANTZ』

『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で2000年から連載開始となった、奥浩哉氏の『GANTZ』。不条理な設定に抗う個性豊かな登場人物や人間心理が秀逸で、アニメ化や実写映画化がされるなど大ヒットを記録している。

 本作は現実世界で死んでしまった人たちがマンションの一室に集められ、「ガンツ」といわれる球体からの指示で武器を手にし、地球にはびこる“星人”を倒していくストーリーだ。

 この星人たちを倒すと点数が加算されていき、100点になるとガンツから解放されるチャンスもあるのだが、代わりに仲間を再生できるという特典まであるから不思議だ。とはいえ、星人が気持ち悪くて強いため、そう簡単には点数が加算されない。

 登場人物たちは主人公・玄野計を含め、基本的に戦いには素人の一般人だ。そんな玄野たちの助けとなるのが、「ガンツスーツ」と呼ばれる黒い特殊スーツだ。

 それぞれの体型にぴったり合うサイズでできており、このスーツを着ると一般人でも超人的なパワーや跳躍力を使いこなせるようになる。自動車よりも早く走れるようになったり、握力が上がったり、ビルを飛び回ったりできるようになるため、星人と戦うときにはなくてはならない装備なのだ。

 しかし、スーツにはレンズ型の丸い穴が何個か付着しており、ある程度ダメージを受けるとそこから液体が流れ落ち、スーツの機能が停止してしまうから要注意である。

 ちなみに、『GANTZ』に登場する女性陣はスタイル抜群の美女が多く、ガンツスーツを着用する様は青年誌さながらにセクシーさを強調している。そのおかげ(?)か、ガンツスーツはレイヤーたちの間でも大人気のコスチュームとなっているのが喜ばしい。

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