『ガールズ&パンツァー』の茨城県、『君の名は。』『ひぐらしのなく頃に』の岐阜県、『ゾンビランドサガ』の佐賀県、『宇宙(そら)よりも遠い場所』の群馬県など、アニメでは実際の風景や施設をモデルとした背景が描かれ、放送をきっかけにその土地が「アニメの聖地」としてファンから注目されることがある。
本日11月14日は「埼玉県民の日」。埼玉県を舞台にした漫画・アニメは数多く、最近では現在放送中のアニメ『ヤマノススメNext Summit』の放送に合わせ、舞台となった飯能市がスタンプラリー企画を開催している。そこで今回は東京のベッドタウンとしてだけではない、埼玉県の魅力を知ってもらうため、10代から50代の漫画・アニメ好き男女200人にアンケート調査を実施。回答者に「埼玉県を舞台にしたアニメ・漫画作品」一覧の中から、もっとも好きな作品を1つ選んでもらった。
「埼玉」をメインに押し出すものから「実は埼玉が舞台という設定」というものまで、さまざまな作品に意見が寄せられた。今回の記事では、特に意見の多かった上位3作品を紹介したい。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■第3位『ソードアート・オンライン』
まず、全体の10.0%の人から票を集めて第3位になったのは『ソードアート・オンライン』だった。
同作は2009年からスタートした川原礫氏によるライトノベルで、2012年にアニメ第1期がスタート。作品内に登場するゲーム「ソードアート・オンライン」のサービス開始日が2022年11月6日だったことにちなみ、同日にこれを記念したイベントが実際に開催され完全新作となる劇場版アニメの製作決定が発表となった。
作中ではVRMMORPGの仮想空間で戦うシーンが多いが、主人公のキリト(桐ヶ谷和人)と彼の家族は埼玉県川越市で暮らしている。アニメのオープニングとエンディングでは、川越市の仙波氷川神社や所沢駅といった実在する施設が登場しているため「実は埼玉のアニメ」という印象を持つファンも多いのではないだろうか。
選んだ人からは「川越市民なので、最近ではもっとも馴染み深い作品です」(33歳・男性)、「現実世界もきっちり描かれているので、埼玉が連想できる作品だと思いました」(37歳・女性)、「アニメの主題歌、声優、絵、全部好き」(43歳・男性)、「主人公の無双シーンが素敵だと思いました」(25歳・男性)という声が集まった。現実の世界の実際の駅などをリアルに描くことで、仮想空間とのいいギャップが生まれているのだろう。