■情けないまま最期を迎えたユウナ・ロマ・セイラン
最後に紹介するのは「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」に登場した「ユウナ・ロマ・セイラン」だ。オーブ連合首長国を治める五大氏族出身でカガリの婚約者である。
当初こそ保守的なスタンスで、父親と一緒に大西洋連合と同盟を結ぶために動いたり、感情的なカガリを抑えるなど頭が回るタイプなのかと思わせた。しかし、徐々に自己中心的な性格が露見し始め、情けない部分が出てくる。
カガリとの結婚式ではフリーダムに乗るキラにカガリを連れ去られたり、カッコいい作戦名をつけようとして呆れられたり、部下であるトダカ一佐に投げ飛ばされたりと、登場するたびに情けないシーンが目立っていった。
そして、戦争の黒幕ロゴスの中心人物であったロード・ジブリールをかくまったことでオーブを戦場にするという大失態まで犯してしまう。しかも、ザフトからの引き渡し要求に「ロード・ジブリールなる人物は国内には存在しない」と明らかな嘘をつき、味方からもひんしゅくを買っていた。
その後、逮捕された彼は、シェルターに連行される際に脱走しようとしてグフイグナイテッドの下敷きに。最期まで情けないキャラだった。
今回取り上げた以外にも、あっけない最期を迎えたキャラとして『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のサウス・バニング、『機動戦士ガンダム00』のミハエル・トリニティなどが挙げられる。皆さんが思い浮かぶのはどのキャラだろうか。