今年も各地で賑わいを見せた日本のハロウィンイベント。10月29日・30日の2日間にわたって、東京・池袋東口エリアでは日本最大級のハロウィンイベント「池袋ハロウィンコスプレフェス2022」が開催され、多くのコスプレイヤーとカメラマンが集結。過去最高の12万5千人の来場者数を記録した。
流行りの秋アニメから懐かしの作品まで、それぞれのコスプレを楽しむ参加者たち。今回は、大盛況を見せたイベント初日に、格闘ゲーム『ヴァンパイアハンター』に登場するモリガンのコスプレで参戦していた同人グラビアレイヤー・花宮いのりさんにコスプレを始めたキッカケや、初コスプレの思い出などを聞いてみた。
■初コスプレは「手汗が止まらず心臓バクバクになるぐらい緊張した」
――モリガンのコスプレをした理由を教えてください。
コスプレを始めた頃から、モリガンの見た目が好きでずっとコスプレをしたかったんですけど、なかなか気に入る衣装がなくてできなかったんです。そこで、今回は自分で既製品の衣装を手直してやりました! ずっとやりたかった推しをようやくできました!
――衣装のどこを手直しされたんですか?
最初は羽が自立していなくて、手の指と羽をつなげて動かす仕様だったんです。それを、ハンガーや割り箸を組み合わせて自立させました!
――作業時間はどれくらいかかりましたか?
だいたい4時間ぐらいです。買い物を合わせたら5、6時間ですね。普段は会社で事務員として働いているので、仕事が終わってから深夜まで作業していました。
――コスプレのポイントはどこでしょうか?
羽を自立させたこと、羽の先端の角を自作したところ、ウィッグの3つがポイントです。羽の先端に付いている角はもともとなかったんですけど、「紙粘土で作ると言いよ」って教えてもらったので、アロンアルファで接着しました。そしてウィッグですが、いつも制作をお願いしている人に頼んで、自分の顔に似合うようなカットをしてもらいまいした。結構気に入ってます。
――ウィッグはいつも同じ人に作ってもらっているんですか?
そうです。前の会社の後輩なんですけど、たまたま男装をしているレイヤーさんだったんです。池ハロで使う2日間のウィッグを作ってもらいました。
――社内で出会われたんですね。では、コスプレを始めたキッカケを教えてください。
『ラブライブ!サンシャイン!!』というアニメを見ていていたら、津島善子というキャラクターに突然なりたくなっちゃったんです。当時20歳くらいですね。高校時代の友達がコスプレをやっていたので、すぐに「コスプレをしたい!」って電話をしました。それから教えてもらって、どっぷりハマっちゃいましたね。
――初めてコスプレしたときのことは覚えていますか?
はい。手汗が止まらず心臓バクバクになるくらいめちゃくちゃ緊張しました。それに、普段カメラを向けられることがないので「撮影お願いします」って言われた瞬間のことも、その人のこともめっちゃ覚えています。名前も言えます。ちなみに「acosta![アコスタ]」デビューだったので、会場は今日と同じでした。
――やっぱり最初は緊張するんですね。現在は、同人グラビアレイヤーとして活動されていますが、珍しい肩書ですよね。
友だちが「同人グラビア」という言葉をメディアで発信していたのを見て「グラビアデビューはしていないけど、確かに同人のグラビアはあるな」と思ったんです。そして、私はコスプレイヤーから入っているので「同人グラビアレイヤー」と名乗るようになりました。“同人”がつくことによって「趣味だよ」って感じになるので、そうしています。
――趣味としてやられているんですね。
そうですね。もちろん、お仕事をいただいたときはプロとしてやるんですけど、基本的には趣味です。
――グラビア面での目標はありますか?
今25歳なんですけど、この先どれくらいの間活動していけるのかわからないので、あと数年のうちに「少年誌に出たい」という夢があります。あと、出版社さんからちゃんとした写真集を1冊出せたらいいなと思っています。
――ぜひ叶えてほしいです。最後に、コスプレイヤーとしての目標を教えてください。
今も時々、コミケなどのイベントで公式コスプレイヤーのお話をいただいたり、この前はCMにも出演させていただいたのですが、これからはそういった企業案件をもっともっといただけたらいいなと思っています。
■花宮いのりさん公式Twitter
https://twitter.com/inori_0118
■花宮いのりさん公式Instagram
https://www.instagram.com/hanamiyainori0118_official
■「池袋ハロウィンコスプレフェス2022」公式サイト
https://ikebukurocosplay.jp/