現在アニメで第6部が放送中の『ジョジョの奇妙な冒険』。30年以上にわたって親しまれ続け、キャラたちの独特なポーズ「ジョジョ立ち」や、作者・荒木飛呂彦氏の不老不死説など、何かと話題が尽きない名作だ。そのなかでも注目すべきは、個性的かつ日常生活でも使い勝手の良いセリフ回しだろう。とくに空条承太郎の「やれやれだぜ」や岸辺露伴の「だが断る」は、『ジョジョ』ファンであれば、一度は使ったことがあるのではないか。
さらに面白いのは、このような独特なセリフがメインキャラだけでなくマイナーキャラでもよく見られることだ。今回はアニメ化されている第1部から第6部に絞って、つい使ってみたくなるマイナーキャラのセリフをピックアップしてみた。
■【第1部】「軟骨がうめーんだよ 軟骨がァ~~~ッ!!」/屍生人
『ジョジョ』ファンの間では、もはや鉄板と言ってもいいだろう。「風の騎士たちの町」で襲ってきたゾンビのセリフだ。たった数秒登場するだけの名前すらないゾンビ(一部では「軟骨ゾンビ」といって親しまれている)のセリフではあるが、妙にインパクトがあって話題になった。
居酒屋で軟骨の唐揚げを頼むとき、実際にこのセリフを使ったことがあるファンは多いのではないだろうか。「軟骨」の部分を「砂肝」や「豚足」、「テール」など、ほかの部位に置き換えても良い。日常使いできるという点においては、ここまで汎用性の高いセリフはほかにはないかもしれない。
■【第2部】「タコス」/ドイツ軍の軍人
ドイツ軍に捕えられたスピードワゴンを助けに行った主人公のジョセフ・ジョースターが警備の軍人と戦った際、蹴られた軍人が思わず放った一言。
セリフというよりは叫び声に近いので、何か衝撃を受けたときなどに使いたい。ちなみになぜ「タコス」なのかというと、おそらく舞台がメキシコだったからだろう。大阪なら「たこ焼き」、仙台なら「ずんだ」、福岡なら「明太子」……というように、今いる場所に合わせてアレンジしても良い。
■【第3部】「なんて!頭の悪い子たちでしょうッ!ガボッ」/保健室の先生
花京院のスタンドの「ハイエロファントグリーン」に操られ、万年筆を体温計だと思い込んでしまった保健室の女医。自分が体温計だと思っているものを万年筆だと言われて激昂し、泡を吹きながらこのセリフを吐く。
「なんて!頭の悪い子たちでしょうッ!」だけを使うとただの悪口になってしまうので、『ジョジョ』のセリフとして使うなら最後の「ガボッ」は欠かせない。また、自分や他人の呆れるような言動に対してどうしてもイライラが収まらないときなど、人気のない場所でこのキャラクターになりきって思い切り叫ぶのも良さそうだ。少しは気持ちがスッキリするかもしれない。