守られるだけのヒロインじゃない!! 『名探偵コナン』毛利蘭の「人間離れした超人技」3選 電柱にヒビ、ナイフを蹴り折るなどの画像
少年サンデーコミックス『名探偵コナン』第40巻

 毛利蘭といえば、『名探偵コナン』(小学館)の言わずと知れたヒロインだ。しかしこのヒロイン、一筋縄ではいかないことで有名だ。本来、ヒロインはヒーローに守られる立場であることが多い。しかし蘭は、関東大会優勝の経歴を持つほどの空手の達人のため、物語のピンチ的局面で颯爽と助けに現れる絶対的な“ヒーロー”のような存在でもある。

 毒薬の影響で小学校一年生の姿になってしまった江戸川コナンは、犯人との戦闘では体格差で圧倒的不利……そんな局面で蘭が颯爽と登場するシーンはしばしば見られる。

 人間離れした超人技でコナンや周囲の人物を助けてしまう、ヒロイン・蘭。今回は蘭の凄技が登場した名シーンを紹介していこう。

■初登場からインパクト絶大! 電柱にヒビを入れる

 実は、蘭の凄技は初登場時から発揮されている。それはまだ工藤新一が江戸川コナンになってしまう前の、いつもの痴話喧嘩の一幕だった。

 新一がチヤホヤされていたことに、蘭が「バッカみたい…ヘラヘラしちゃって…」とチクリ。新一は「なに怒ってんだよ、蘭?」ととぼける。蘭の父・毛利小五郎の探偵事務所が“高校生探偵・工藤新一”の活躍のせいで仕事が減っているなんて話もあって不機嫌そうな蘭に「仕事が来ないのは、オレのせいじゃなくて、あの人の腕のせい…」と、つい漏らしてしまう新一。

 それに「ホホホ…」と笑って返した蘭だが、その直後に「だから、怒ってないっていってるでしょー!!」と、電柱に正拳突きをする。

「ドゴッ」と鈍い音をたてヒビが入る電柱……。笑顔の蘭の拳からは衝撃の余韻からか煙が立っており、ヒビの入った電柱を見て新一は目を丸くして汗をかきながら「さ、さすが空手部女主将……」とこぼしていた。

 鉄筋コンクリートで作られた電柱に、笑顔で(!?)ヒビを入れる蘭。そんな超人技を持つ選手が普通に空手大会に出場していることを考えると、対戦相手が大ケガを負わないことを祈るばかりだ……。

■一流の格闘家でも難しい…? 犯人が手に持つナイフを蹴り折る

 蘭が破壊したのは電柱だけではない。蘭は、2000年に公開された劇場版映画『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』では、犯人が手に持っていたサバイバルナイフを回し蹴りで真っ二つにしている。

 まず、回し蹴りでナイフを蹴り折るということ自体が驚愕なのだが、蘭のすごいところはそれだけではない。蘭は犯人が手に持つサバイバルナイフの刃の部分を狙って、綺麗に折っているのだ。

 これには思わず顔をひきつらせ、青ざめることしかできない犯人……。コナンがナイフで刺されそうになる緊迫のシーンだったが、蘭はその身1つで犯人に立ち向かい、結果的に犯人を取り押さえる大活躍を見せる。

 固定していない物体に一撃を命中させるのは至難の業であり、それがサバイバルナイフという強靭な対象であるにも関わらず、まるで木の枝を折るようにポキッとやってしまう蘭。その蹴りの威力はさることながら、命中率においても一流格闘家もびっくりの超人技ではないだろうか。

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