『紅の豚』ポルコ・ロッソの右に出るものは…!? ジブリ作品に登場する「最高にカッコいい“イケオジ”の名シーン」3選 “ユパ様”や“雫の父”も…の画像
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 ジブリ作品に登場する“イケオジ”と聞いて多くの人が思い浮かべるのが、『紅の豚』に登場するポルコ・ロッソ(本名:マルコ・パゴット)ではないだろうか。“豚人間”という特異な外見でありながら多くの女性に愛される彼の魅力は、内面から滲み出る男気やダンディさ、渋いなかにある少年のようなあどけなさによるところが大きいと思う。

 ジブリ作品には、彼のようなイケオジキャラがほかにも多く登場している。今回は、そんな“イケオジ”たちを、彼らの名シーンとともに紹介していこう。

■身を挺して争いをおさめた『風の谷のナウシカ』ユパ・ミラルダ

 ユパ・ミラルダは『風の谷のナウシカ』に登場するナウシカの師匠だ。ナウシカの父親で“風の谷の長”でもあるジルとは古くからの友人で、腕の立つ剣豪でもある。渋い髭が印象的な彼は争いごとや殺生を好まない性格で、その意志は少なからずナウシカにも引き継がれており、ナウシカ同様、風の谷の民から愛されている人物だ。

 腐海の謎を解くために旅に出ていたユパが1年半ぶりに風の谷へ帰郷したとき、王蟲に襲われたところをナウシカに救われ、彼女の成長を噛み締めることになった。

 ユパの名シーンといえば、やはり、父親・ジルをトルメキア軍に殺され、我を忘れて暴れ回るナウシカに自身の腕を差し出して制止し、「双方動くな!動けば王蟲の殻より削り出したこの剣が、セラミック装甲をも貫くぞ!」と凄んでみせるシーンだろう。

 弟子であるナウシカが無駄な殺生に手を染めないように、また、争いごとが大きくならないように身を挺して止めに入るユパ。旧友のジルを殺されようとも、感情に支配されず状況を俯瞰する懐の深さに脱帽してしまう。

 ところで、そんな渋さが魅力のユパだが、実は意外な髪型をしているのをご存じだろうか。いつもは大きな帽子に隠れていて見えないユパの髪だが、作中で帽子を脱いだ際、スキンヘッドに頭頂部だけ髪の毛が残された”モヒカンヘア”を披露している。

 普段、寡黙で渋いイケオジなだけに、意外にもヤンチャな髪型をしていて衝撃を受けた人も少なくないようだ。

■強そうな敵にも真っ向勝負!!『天空の城ラピュタ』ダッフィー親方

天空の城ラピュタ』からは、ダッフィー親方を紹介しよう。彼はパズーの働く”スラッグ渓谷”の炭鉱夫。体格が良く頑固で厳しい性格をしているが、実は妻に弱いという一面もある。

 ダッフィー親方といえば、パズーとシータが空中海賊・ドーラ一家に追われていたときの戦闘が有名である。助けを求めるパズーを瞬時に匿ったダッフィー親方は、ドーラ一家の長男で一番強いシャルルの前に立ちはだかった。

 思い切り力を込めて筋肉でスーツを破くシャルルに対抗し、ダッフィー親方は同じように着ていたシャツをボロボロに弾けさせてみせた。このとき、妻である”おかみさん”が「誰がそのシャツを縫うんだい?」と、ピシャリ。強そうな敵に真っ向から対抗するたくましさ、その反面、妻の一言に焦って縮こまる彼の様子が可愛い名シーンとなった。

 ダッフィー親方は見た目はゴツくて荒っぽい印象だが、実はパズーのことを大切に思っており、困っていたときにはすかさず手を貸してくれる。そんな彼が街の人々から慕われている様子は、シャルルとの戦闘でダッフィー親方を応援する多数の声援から疑う余地もないだろう。男らしく人望もあり、家族を愛する魅力あふれるイケオジの1人だと思う。

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