『からくりサーカス』『呪術廻戦』『BLEACH』も! 中二病心がうずく?自身の中に「ヤバいやつ」を眠らせる少年漫画の主人公5選の画像
少年サンデーコミックス『からくりサーカス』第1巻(小学館)

 最近の少年漫画の主人公といえば、気弱なキャラや、読者に共感できるところのある心優しいキャラが多いように感じる。だが生まれた環境が特殊だったり、実は選ばれた特別な血統だったりというのが主人公の「あるある」で、時には自身の中に化け物を眠らせていたり、別人格を潜ませているというユニークなキャラもいる。

 自分の“中身”に翻弄されながらもめちゃくちゃな強さで敵をなぎ倒していく彼ら。心配になりつつもワクワクしてしまう展開は、やはり少年漫画ならではの面白さだ。そこで今回は、自身の中に「ヤバいやつ」を眠らせる少年漫画の主人公たちを紹介したい。

 最近では、芥見下々氏による『呪術廻戦』の主人公・虎杖悠仁がそうだろう。虎杖は物語の序盤、窮地に陥った際に力を得るために自ら呪物「宿儺の指」を食べたことで、自身の中に特級呪物の両面宿儺を宿らせた。

 この両面宿儺が実に厄介。かなりの強さを誇っているが残忍な性格で、作中では悲しむ虎杖を助けることもなくあざ笑ったり、「小僧!! オマエがいるから!! 人が死ぬんだよ!!」と虎杖を追いつめた。

 また、両面宿儺は外見のベースは虎杖であるものの、アニメでは両者の声は変わり、さらに「ヤバいやつ感」を演出していた。制御のできないものが己の内に宿る怖さは、計り知れないものだろう。

 岸本斉史氏の『NARUTO-ナルト-』の主人公・うずまきナルトも己の内に九尾が封印されているキャラだ。

 九尾はナルトの感情に呼応して封印を弱めていき、ことあるごとに自らの封印を解くように迫る。その真意はナルトの肉体を乗っ取るためだ。しかしそんな九尾をうまく利用し人柱力の力で戦うナルトの姿は読者をワクワクさせた。

 実はこの九尾、連載前に掲載された読切版の設定では、ナルトが九尾の妖狐そのものだった。しかし同作の大ヒットを鑑みれば、現在の「ナルトの中に封印されている」という設定が成功の大きな要因になっていたことが分かるだろう。

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