『ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン』アニメ演出のここが良かった!2期を見ながら1期を振り返るの画像
『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険THE ANIMATION PROJECT

 2022年10月よりTOKYO MX系にてアニメ2期が放送開始した『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』。10月7日には、アニメ2期の続きとなる第25話から最終話第38話が2022年12月1日からNetflixで全世界独占先行配信されることも発表され、ネット上が大いに賑わった。

 さて、アニメ2期の放送は10月からだが、9月よりNetflixにて第13話から第24話が先行配信されていたため、もう2期のアニメ全てを心ゆくまで堪能したという『ジョジョ』ファンも多いのではないだろうか。

 今回は、2期未視聴勢もすでに試聴したという人も楽しめるよう、おもに第1話から12話までを中心に『ストーンオーシャン』のアニメの高評価だった点を振り返りたい。

 まずは『ジョジョ』アニメ最大の魅力の1つといってもいいオープニングについて。これまでも作品の世界観を見事に表現したメロディや歌詞、そして回によっては特殊な効果が入れられるオープニングの演出は各シリーズで注目の的だったが、ストーンオーシャンも例外ではない。

 第6部の主人公・空条徐倫がシリーズ初の女主人公であることに合わせ、初の女性ボーカルを採用。ポップでカラフルなメロディや強気で前向きな歌詞は徐倫にぴったりだ。

 アニメの映像の中にも、過去シリーズのファンとしてはつい嬉しくなってしまうような仕掛けがたくさん。流れていく映像の中ではDIOが手にしていた標識、1部のヒロイン・エリナの人形、仗助の制服のバッジ、ジョセフのウォークマンなどの小道具が登場する。一瞬たりとも見逃せないのだ。まさに『ジョジョ』の作品テーマである「歴史を繋いでいく」を感じさせる作りだ。

 また徐倫がスタンドを出すシーンなどは、徐倫の父親である空条承太郎が主人公だった第3部のオープニングとも対照になっている演出。見た後で3部のオープニングを見返したくなるニクすぎる仕掛けだ。

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