漫画にはいろんなキャラが登場するが、物語を盛り上げるのはやはり主人公たちを苦しめる悪役・敵役たち。悪役たちの卑劣で汚い行動に本気で怒りを感じることもあるが、そんな彼らの中にはもともとはか弱く冴えない“陰キャ”設定だったというパターンもあり、そうしたキャラの意外な過去には心底驚かされる。
今回はそんな恐るべき変貌を遂げた陰キャたちについて、彼らの凶悪化した経緯を振り返りたい。
■ガリ勉から最凶の不良へ!『東京リベンジャーズ』稀咲鉄太
まずは11月16日発売号の『週刊少年マガジン』で最終回を迎えることが発表された和久井健氏によるヤンキー漫画『東京卍リベンジャーズ』に登場する稀咲鉄太だ。
タケミチが何度もタイムリープをするきっかけにもなった人物で、小学生のときの稀咲は誰にも話しかけられないほどの陰キャだった。そんな稀咲に優しくしていたのがヒロインの日向で、稀咲は彼女のことを好きになってしまう。そこからタケミチをライバルとして認識し、日本一の不良を目指すことに決めたのだ。もともとは色白の優等生タイプだった稀咲鉄太。メガネをかけているという共通点はあれど、そこから数年後に小麦色に日焼けをして髪を逆立てている凶暴化した彼の姿からは想像もつかない小学生時代だ。
稀咲は腕力では他の不良には勝てないと思い、頭脳を活かして東京卍會にターゲットを絞ると、周辺のチームに入り込み内部から操ることにする。「愛美愛主(メビウス)」や「芭流覇羅(バルハラ)」といった東京卍會の対抗組織をわざとけしかけることで、稀咲の読みどおりに巨大な抗争へと騒動が広がっていった。
そして稀咲が画策した計画によって、多くの人間が人生を狂わされ命を落とすことになる。小学生の頃の稀咲を見ると、ここまで凶悪な存在になるなど誰も予想できないだろう。